3月3日(金)~8日(水)まで、COREDO室町 江戸桜通り地下歩道(3日間)と大手町タワー OOTEMORI B2プラザ(3日間)で、「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS」のプレイベントとして、誰も排除しない「まぜこぜの社会」をめざす一般社団法人Get in touchとコラボレーションし、障害のある作家達によるアート展『日本財団DIVERSITY in the ARTS 〜MAZEKOZE プロローグ〜』を開催しました。
地下鉄に直結したフリースペースで、始発から終電まで鑑賞ができた本展では、週末の日本橋で食事や買い物を楽しむ人や、平日にスマホ片手に足早に行きかう大手町のビジネスマンなど、多くの人の足が作品の前で止まりました。作品から離れられない人、熱心にキャプションを書き写す人、作品からパワーをもらったと涙する人。「アートってよくわからないけど、すごい!!」という声が多く寄せられました。
本展覧会では、キュレーターに、日頃から障害者アートの活動をする東ちづる氏(女優・Get in touch 代表)と中津川浩章氏(美術家)の2人を迎え、6つの福祉施設の展覧コーナーを設置。この6つの施設は障害者アートの世界を切り開き、海外でも高く評価されている施設です。さらには、国内外での高評価を誇る著名なベテラン作家から、新進気鋭の35名の約60点にも及ぶ作品を展示しました。作家は、精神障害、発達障害、知的障害などの特性があり、専門的な美術教育は受けていません。既成概念や美術史、権威などに影響されない、その純粋で独特な表現は、きっと見るものの心を捉えたことでしょう。会場のモニターでは、作家たちのエネルギッシュで自由奔放な創作風景も上映しました。
同展を通じて、決して「障害」という言葉だけで括ることができない彼等の「特性」や「個性」の豊かさを知り、“良いものは良い”と感じることが、多様性をみとめあうことができる「まぜこぜの社会」=「インクルーシブな社会」の実現につながる大きなきっかけになるものと考えています。
【一般社団法人Get in touch】
2012年設立。誰も排除しない「まぜこぜの社会」をめざし、
【参加作家】
伊藤賢士、伊藤峰尾、上田志保、鵜飼結一朗、大川誠、川上建次、川村紀子、橘高博枝、鬼頭純平、衣笠泰介、木伏大助、木本博俊、小林覚、斎藤辰夫、齋藤裕一、佐久田祐一、佐々木早苗、佐々木卓也、舛次 崇、城谷明子、田久保妙、田崎飛鳥、辻 勇二、西岡弘治、橋本吉幸、平野信治、戸來貴規、マスカラ・コントラ・マスカラ、松本寛庸、松本倫子、溝上 強、森田郷士、八重樫道代、横溝さやか、渡邉あや
【コーナー展開施設】
やまなみ工房(滋賀)、工房集(埼玉)、アトリエコーナス(大阪)、studio cooca(神奈川)、るんびにい美術館(岩手)、はじまりの美術館(福島)
【協力施設】
やまなみ工房(滋賀)、工房 集(埼玉)、アトリエコーナス(大阪)、studio cooca(神奈川)、るんびにい美術館(岩手)、はじまりの美術館(福島)、喫茶店「北の風」(岩手)、まつさかチャレンジドプレイス希望の園(三重)、福山六方学園(広島)、アトリエミラクル(京都)、あい・アドバンス今井(長野)、社会就労センターわかたけ(沖縄)、Pararyn Art(千葉)、福祉村 明日香(愛知)、UNICO はじまりの美術館(福島)、やさわの園(岩手)、デイセンターウィズ(埼玉)、すずかけ絵画クラブ(兵庫)