生きる力を引き出すような病院環境をつくるために、アートにできることは何か。本講演では、医療とアートをつなぐ活動を続けてきたNPO法人の代表者が、病院で取り組むアートプロジェクトについてお話します。パネルディスカッションでは、ソーシャルデザイン、医療、看護の専門家を加え、現在の病院環境が抱える課題、病院づくりにおけるアートの可能性を共に考える機会となることでしょう。シンポジウムに先立って、アート活動に携わるスタッフによる解説付きの病院見学ツアーも実施されます。
【プログラム】
見学ツアー/10:00-11:45
筑波大学附属病院と筑波メディカルセンター病院で取り組まれてきたアートプロジェクトをスタッフが解説するツアーです。
*先着20名、参加費1,000円
シンポジウム/13:00-15:00(開場12:45)
講演1:地域と歩むホスピタルアート
講演者:森合音(四国こどもとおとなの医療センターアートディレクター、NPO法人アーツプロジェクト代表)
講演2:医療とアートをつなぐプロセス
講演者:岩田祐佳梨(筑波メディカルセンターアートコーディネーター、NPO法人チア・アート代表)
パネルディスカッション
パネラー:森合音、岩田祐佳梨、蓮見孝(筑波大学名誉教授)、軸屋智昭(筑波メディカルセンター病院長)、白川洋子(茨城県看護協会専務理事)
*先着100名、参加費2,000円
*チア・アート会員(これから入会申込をされる方も無料対象、詳細はwww.facebook.com/cheerart.jp/をご覧ください)、
筑波大学学生・教職員・附属病院職員、筑波メディカルセンター職員は無料
*お席に余裕があれば、当日参加も受付。
【お申込方法】
「氏名」「所属」「連絡先」「ツアー参加希望の有無」を明記のうえ、件名「シンポジウム参加」のメールを【info@cheerart.jp】までお送りください。ツアー参加者には、集合場所などの詳細を連絡します。
森合音
四国こどもとおとなの医療センターアートディレクター、NPO法人アーツプロジェクト代表。
2009年、香川小児病院のアートディレクターとして勤務。2013年、同病院と善通寺病院の統合によって開設された四国こどもとおとなの医療センターで、病院建設時のアートワークをディレクションし、現在もア ートディレククーとして活動。同病院は、ホスピタルアートの功績もあり、2016年日本医療福祉建築章準賞を受賞。2016年、NPO法人アーツプロジェクト代表に就任。2017年、近畿大学医学部非常勤講師・宝塚大学看護学部非常勤講師に就任。
岩田祐佳梨
2006年より筑波大学附属病院で活動。2011年より、筑波メディカルセンター病院でアートコーディネーターとして勤務。空間改修プロジェクト「つつまれサロン」がいばらきデザインセレクジョン 2015の知事選定を受賞。 2012年、筑波大学附属病院けやき棟のアートワークに携わる。2017年7月、NPO法人チア•アートを設立し、代表に就任。博士(デザイン学)。2018年、東京工芸大学工学部建築学科助手に着任。
蓮見孝
筑波大学名誉教授。
2002年、筑波大学芸術系と病院との協働によるアート・デザインプロジェクトを開始。 2012年度から2017年度まで札幌市立大学理事長・学長を務める。専門分野は、ソーシャルデザイン、プロダクトデザイン。
軸屋智昭
筑波メディカルセンター病院長。
2009年、筑波メディカルセンター病院長に就任。就任時より、筑波大学芸術系とのアートプロジェクトに関わる。現在、つくば市医師会副会長も務める。専門分野は、心臓血管外科。
白川洋子
茨城県看護協会専務理事。
2008年、筑波大学附属病院の看護部長・副病院長に就任。2008年より、筑波大学芸術系とのアートプロジェクトに関わる。現在は、茨城県看護協会で、看護職の支援や 教育に携わる。