2009年から埼玉県で活動してきた「ハンドルズ」。学ラン姿で踊る人気ダンス集団コンドルズを主宰する、振付家・ダンサーの近藤良平と、埼玉県内の障害者とがワークショップを重ねて結成されました。その名は、半分コンドルズ(「コンドルズ」を目指すがまだまだ未熟……)、ハンディキャップ、ハンドリング(車いすの操作)に由来します。彩の国さいたま芸術劇場での6回の公演を重ねて、今回、初の遠征公演が金沢で開催されます。
金沢公演では、ゲストとして金沢の仲間たちと金沢在住のダンサー・なかむらくるみが加わります。金沢でのワークショップで出会った新たな仲間たちと一緒に、近藤良平が新たな作品を創作します。
障害の有無にかかわらず作品の芸術性や創造性を評価し、障害のある方と健常者が一緒になって舞台を楽しむ機会となるはずです。
観ると、やみつきになる! 観ないと、こうかいする! ハンドルズの破壊力と笑撃力と生命力に、あなたの「心の壁」が打ち砕かれること、間違いありません。
−−前田哲(映画「いのちのダンス」監督)
近藤良平/コンドルズ主宰・振付家・ダンサー
ペルー、チリ、アルゼンチン育ち。コンドルズ主宰。第 4 回朝日舞台芸術賞寺山修司賞受賞。第67回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。 TBS 系列『情熱大陸』、NHK 総合『地球イチバン』等出演。NHK教育『からだであそぼ』内「こんどうさんちのたいそう」、『あさだからだ!』内「こんどうさんとたいそう」、NHK 総合『サラリーマン NEO』内「テレビサラリーマン体操」などで振付出演。
『AERA』の表紙にもなる。他にも野田秀樹作演出 NODA・MAP『パイパー』に振付出演。野田秀樹演出、NODA・MAP の四人芝居『THE BEE』で鮮烈役者デビュー。前田哲監督映画『ブタがいた教室』に役者として出演。サントリー BOSS『シルキーブラック』 TVCM にも出演。NHK 連続テレビ小説『てっぱん』オープニング振付、三池崇史監督映画『ヤッターマン』、宮﨑あおい主演『星の王子さま』などの振付も担当。女子美術大学、立教大学などで非常勤講師としてダンスの指導もしている。愛犬家。
ハンドルズ/ダンスカンパニー
近藤良平と埼玉県内の障害者が長期間のワークショップを経て2009年に結成。金沢遠征メンバーは8名。石村良之(よっしー)、小倉正裕(まーぼー)、川上正太郎(しょーたろー)、小林靖幸(やっくん)、篠原誠(まこっちゃん)、須賀亜未香(あみか)、杉浦淳子(じゅんこ)、堀口旬一朗(しゅん)。
[公演歴]
2009年 「突然の、何が起こるか わからない」 2011年 「適当に やっていこうと 思ったの」
2013年 「僕はもう 動いてないと ダメなんだ」 2015年 「いつまでも 親のすねは かじれない」
2016年 「どうしても やりたいことが ありまして」
2017年 「どうするの あしたのよていが きになるの」
2018年 「はじめての そんなふうな 気がしない」
武井 誠/手話バンドこころおと代表・手話通訳士
東京都出身。手話通訳士。文教大学講師。両親ともろう者の家庭に生まれ、手話のネイティブサイナー「CODA(コーダ)」として育つ。ネイティブサイナーとして手話と音楽の融合を志し、大学在学中に手話バンド『こころおと』結成。SPEEDや遊助、藤田恵美など様々なミュージシャンとの手話とのコラボレーションを行う。卒業後音楽活動の傍ら日本テレビ系『新・星の金貨』や TBS 系『すずがくれた音』等のテレビドラマの手話指導、『バベル』や『ゆずり葉』などの映画協力、劇団かしの木による『みるコンサート物語』公演の手話監修・通訳、企業での手話コーディネート、各地における手話教室の講師等も行っている。