「きくたびプロジェクト」は、演劇の力をかりながら、美術館でのいろいろな時間の過ごし方、いろいろな美術作品との出合いのきっかけとなる「音声作品」をつくるプロジェクトです。今回は横浜美術館で開催中のコレクション展「全部見せます!シュールな作品 シュルレアリスムの美術と写真」を楽しむための15の音声作品を3人の俳優が制作しました。
3人の俳優、大石将弘、北村美岬、山内健司は、展示作品や作家、本来はしゃべるはずのないものなど、さまざまな語り部たちとなって、あなたに語りかけます。展示室の美術作品だけでなく、そこを行き交う人々、周りの光景や聞こえてくる音、普段気にも留めない出来事が気になってくる、そんな時間が流れ出す音声作品です。音声はYouTubeの「きくたびプロジェクトチャンネル」に公開されています。ご自宅でもこの音声プロジェクトをお楽しみいただけますが、ぜひ横浜美術館の展覧会会場(コレクション展の観覧料が必要です)で、実際の作品や空間の中でご体験ください。
プロジェクトメンバー:
大石将弘(ままごと|ナイロン 100°C |スイッチ総研)
俳優。1982年、奈良県生まれ。劇場内外を問わない演劇創作に参加。劇団 ままごと、ナイロン 100°Cに所属。2015 年、鑑賞者がスイッチを押すと始まる一瞬の演劇「スイッチ」を専門に上演する団体、スイッチ総研を設立。日本各地の芸術祭に招聘され、地域の俳優や市民と共にその場ならではのスイッチを、商店街や公園、銭湯や美術館などで開発上演している。
北村美岬(くロひげ)
俳優。劇団くロひげ所属。舞台・映画に出演したり、演劇作品をつくっている。2014年9月に小豆島にて行われたままごと『港の劇場』では、1人の演者が10人程度の観客と共に街を歩き物語を語るおさんぽ演劇『やねにねこ』の制作・上演を行った。他、街歩きから演劇と音楽のライブをつくる企画『マーチ~街にまつわる演劇と音楽のライブ~』のメンバーとしても活動。
山内健司(青年団)
俳優。1984年より劇団青年団に参加。90年代以降の平田オリザによる「現代口語演劇」作品のほとんどに出演。フランス、韓国との国際共同 制作に多数参加。同時に、街や人と直接関わる、劇場の外での演劇にも力をいれる。平成22年度文化庁文化交流使として全編仏語一人芝居『舌切り雀』をヨーロッパ各地の小学校で単身上演。
視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ
2012 年 6 月より活動開始。毎月一回、全国の美術館、学校などで美術鑑賞プログラムを企画運営している。目の見える人、見えない人が、さまざまな視点を 持ち寄り、ことばを交わしながら美術鑑賞するプログラムを通して一人では出会えないものの見方、人との関係性について発見する場をつくっている。
メンバー:林建太、鄭晶晶、中川美枝子、永尾真由、分部史織
関連イベント
「きくたびプロジェクト 体験&アフターセッション」
日時:2018年2月25日(日)11:30-14:30
会場:横浜美術館展示室、円形フォーラム
参加費:無料 *要展覧会観覧料
定員:15名程度 *要事前申込
申込方法: メールにて件名「きくたびアフターセッション」とし、以下の7項目をおしらせください。
1 氏名(ふりがな)
2 年齢
3 電話連絡先(携帯電話など)
4 きくたびプロジェクトの音声作品をお聞き頂きましたか?
5 障害の有無と種別
6 当日同行する介助者の有無、盲導犬の有無
7 参加動機
*駅から送迎が必要な方はその旨もご記入ください。
申込先:kikutabi.project@gmail.com
申込締め切り:2018年2月20日(火)
*応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
*抽選の結果は2月21日(水)にメールにてお知らせします。
「きくたび」をもっと知りたい方へ、音声作品を制作したプロジェクトメンバーが美術館で過ごした時間、創作についてお話しいたします。そしてこのイベントでは、参加者の皆さんが「きくたび」の15の音声作品をどのように経験し、何を感じ考えたのかを共有・交換します。