一夜限りの舞台、「月夜のからくりハウス〜平成まぜこぜ一座〜」が、2017年12月10日(日)の夜、東京・港区の円形劇場「クラブeX」にて開催されました。
リオ・パラリンピックで注目を集めた「車椅子ダンサー」、HIVの啓発を行う「女流詩人」、芸能界で唯一の「寝たきり芸人」のほか、「手話漫才師」「全盲の落語家」などなど、各々の特性を活かした出演総数26組のプロのパフォーマーたち、総数100名以上のスタッフが参加して、1年もの準備期間にミーティングや稽古を重ねてきました。そして、公開リハーサルと本番公演合わせて400名を超える観客が訪れ、大盛況のうちに成功させました。
なぜ、今、一般社団法人Get in touchは、この一夜限りのエンターテイメントプロジェクトを立ち上げたのか、代表の東ちづる氏はこう語ります。
「海外では、ダウン症の役者さんだけが出演するドラマがあり、色とりどりのパフォーマーやアーティスト、表現者が、表舞台で活躍しています。日本でもかつては、外国人小人レスラーの試合が放映され、小人のコメディアンがバラエティ番組に登場し、お茶の間の人気を集めていました。けれども今の日本で、マイノリティの活躍の場は、福祉・教育・チャリティー・感動ドキュメント番組に限られており、なかなかその才能を目にする機会がありません。Get in touchはさまざまな特性をもつ唯一無二のパフォーマーたちに声をかけ、平成の『見世物小屋』を企画しました。
障害を見世物にするのか、こんな批判もあります。でも、Get in touchは考えます。
『障害あるなしに関わらず、表現したい人はいる』
今まで誰もみたことがない、最高の見世物、エンターテイメントの舞台をつくりたい…。
『月夜のからくりハウス』プロジェクトは、誰も排除しない『まぜこぜの社会』をめざすGet in touchの新たな挑戦でした。」
All photos by toboji
公演終了後のアンケート(88名回答)では、「次回も公演があれば、鑑賞したいと思いますか?」に95%の方が「はい」と回答しました。多くの方々が、色とりどりの表現者たちのパフォーマンスのすばらしさや「まぜこぜ」なエンターテイメントを心から楽しんでいました。
「月夜のからくりハウス」プロジェクトでは、当日公演にご来場いただけなかった皆様にもご覧いただけるよう記録動画を制作する予定です。
また、12月25日まで実施中のクラウドファンディングでは、特典映像満載のDVDやTシャツなどさまざまなリターンが用意されています。
https://www.makuake.com/project/getintouch/