力強く印象的に描かれた目、ボールペンや鉛筆でゴリゴリと刻まれた線と形、そして画面にあふれるユーモア。 青木尊 は小学生の頃から絵を描きはじめ、入所した<あさかあすなろ荘>で創作活動を行い、施設を出た今は自宅で制作を続けています。
はじまりの美術館で開催中の「unico vol.2 青木尊 大物産展〜青木さんとわたしの関係〜」は、青木の作品と関係者の「ことば」で構成された展覧会です。「青木尊とトラック」「青木尊とプロレスラー」「青木尊と山」「青木尊と不思議なもの」「青木尊と虫」「青木尊とわたし」という展示エリアに分けられ、それぞれのモチーフとの関係や制作背景などのエピソードが書かれています。作品鑑賞とともに「ことば」も楽しめる内容です。会場内の「青木尊とわたし」というエリアでは、入所していた施設<あさかあすなろ荘>の支援員と関わりが深い作品や記録などが展示されています。そこでは鑑賞者が作品についての印象や感想、気になったことなど「わたし」のことばを書いて伝えることができます。
また本展は「全国の作品調査にむけたアール・ブリュット美術館におけるアーカイブ構築事業」(助成:日本財団)の成果のひとつとして実施されています。福祉施設で日々生み出される作品のアーカイブ(整理・保存・活用・公開など)実施のもとに、作品の画像や基本情報に加えて、作品が生まれた背景など作品にまつわるエピソードもアーカイブする試み、そのプロジェクトの途中経過としての展覧会です。
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(カテゴリー)展覧会
(ニュースのタイトル)幻の作家、青木尊の12年ぶりの個展がはじまりの美術館(福島県)にて開催中
(更新日)2017年11月22日
(この記事について)
プロレスラー、芸能人、植物、お化け、多様なモチーフをエネルギッシュで濃厚に描いた作品は多くの人を魅了する
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インフォメーション
【展覧会情報】
企画展「unico file vol.2 青木尊 大物産展 〜青木さんと私の関係〜」
会期: 2018年1月14日(日)まで
開館時間:10:00 – 18:00
※12月23日(土)のみ12:00閉館
休館日:毎週火曜日、12月30日(土)〜1月3日(水)
会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町4873
TEL.:0242-62-3454
料金:一般500円、65歳以上250円
※高校生以下、障害者手帳をお持ちの方および付添いの方(1名まで)無料
主催:社会福祉法人安積愛育園はじまりの美術館、unico
後援:福島県、福島県教育委員会、猪苗代町、猪苗代町教育委員会、あさかホスピタルグループ
助成:日本財団
【展覧会関連企画】
2017年12月10日(日)14:00〜15:00
「歴代支援員と巡る青木尊大物産展」
2018年1月8日(月・祝)14:00〜15:30
こたつdeトーク「表現を残し、伝えるということ」
会期中随時開催
ワークショップ「青木流顔面画法をやってみよう」
*すべて参加費無料
イベントやワークショップの詳細は、はじまりの美術館ホームページをご覧ください。
http://hajimari-ac.com