障害のある人の優れた作品を、現在活躍している美術作家の作品とともに、包括的に紹介する展覧会「Exploring Ⅱ -日常に息づく芸術のかけら-」が、2025年1月23日(木)から1月27日(月)まで東京・青山のスパイラルガーデンにて開催されます。
障害のある人と現代美術作家、計14名の作品が背景や境遇にとらわれず並列に展示され、表現活動の根源が探求される試みです。
現代美術の作家は、社会が抱える複雑な課題に向き合いながら、作品を通じて新しい視点や問いを提示します。障害のある作者も、日常の中の歓びや苦しみを凝縮した独特の表現によって私たちに語りかけてきます。
「いとしきもの」「手わざ」「ルーティーン」「文字をこえて」という4つのキーワードを軸に、芸術が持つ力の本質を探る本展。日常の中で、心に響く感覚、一見すると平凡に見える手仕事、繰り返される行為、そして、些細な違和感に目を向けることで、私たちは深い理解や共感を得ることができるのではないでしょうか。
海外の主要な美術館では、障害のある人の作品を現代アートとして収蔵する動きが進んでいます。本展も日本において、障害のある人の作品が現代アートとしての認知を促進する契機となることを目指した展覧会です。
出展作家紹介
関連イベント
「みんなでおしゃべり対話型鑑賞プログラム」
本展出品作品をみながら話す対話型鑑賞プログラム。
日時:2025年1月26日(日)午前10時から11時15分(受付は午前9時50分から)
ファシリテーター:特定非営利活動法人芸術資源開発機構ーARDA(三ツ木紀英、桑原和美)
定員:8名を2グループ(事前申込制・先着順)
参加対象:おおよそ小学生以上(小学生未満の方は保護者同伴でご参加ください)
申込方法:公式サイトの申込フォームよりお申し込みください
※本プログラムは開場時間前に特別に開催されます。
※広報やアーカイブ用として、当日の様子を記録撮影する予定。また、SNSなどで発信される場合がありますので予めご了承ください。
Art to Liveプロジェクトについて
障害のある人の作品を現代美術として紹介し、その社会的認知を広げていくためのプロジェクトです。
大阪府「2025 大阪・関西万博に向けた障がいのあるアーティストによる現代アート発信事業」のプロジェクトとして2024年6月にスタートされました。
構成団体は、capacious(カペイシャス)という名前で大阪府内の障害のある人の作品を紹介してきたオフィス・エヌと現代美術のアートフェアART OSAKAなどを長年手掛けてきた一般社団法人日本現代美術振興協会による共同事業体です。