インクルーシブ『ソーラン節』は、運動会の伝統種目でもある南中ソーラン節を、元のソーラン節のメッセージはそのままに、障害の有無や種別を問わずみんなで踊れ、誰もが輝き楽しめるように振り付けや構成をアレンジしています。障害のある児童生徒がいなくても踊ることができ、車いすに乗っているお友達や耳が聴こえないお友達と一体感を感じながら楽しく踊るための考え方や工夫を知ることで、多くの気づきが得られます。
インクルーシブ『ソーラン節』は、10月6日(日)に東京都・府中市内小学校の運動会で全国で初めて実施されました。
府中第十小学校では4年生が、白糸台小学校では5年生の児童と府中けやきの森学園の児童生徒5名が一緒に、保護者や地域の皆さんの前で練習の成果を披露しました。
日本財団DIVERSITY IN THE ARTSは、2023年度にTrue Colors Festivalの一環として「True Colors DANCE 2024」を実施しました。このプロジェクトでは、同年NHKホールで開催された「True Colors SPECIAL LIVE 2024」にて、新しい学校のリーダーズと車いすユーザー、ろう者、ダウン症等を含む多様な学生ダンサー26名が共に踊り、一つの舞台制作に挑みました。多様な背景を持つ同世代と一緒にひとつの作品をつくることを通じて、自分と違う特徴をもったさまざまな他者とのチームワークの面白さに気づいてもらうことや、違いを超えて他者とつながり合うことができる成功体験を得てもらいたいと考えて実施したものです。
今回の共同事業は、当財団が「誰もが参加でき、楽しめ、輝ける運動会をあたり前のものにしたい」という、パラサポの「パラサポ!インクルーシブ運動会」の取り組みに賛同するとともに、昨年度から当財団が実施をしているTrue Colors DANCEの経験から、子供たちや若者が障害の有無・種別に関わらず共にダンスを作り上げる過程で、日常とは異なる交流が生まれ、新しい関係性が結ばれていくことを確信しているため実施をする運びとなりました。まぜこぜから生み出されるパワーを「ソーラン節」に込めることで、子どもも大人も障害の有無を問わず楽しみながら混ざり合う機会を社会の中で広げていきたいと考えています。
「True Colors DANCE 2024」の振付・舞台制作を手がけた株式会社ODORIBAが、今回も振付を担当。障害に関わらず人がまざり合う未来をつくるため、まずはインクルーシブ『ソーラン節』を一緒に踊ることから始めてみませんか?
今後について
10月6日(日)府中市内小学校の運動会でインクルーシブ『ソーラン節』を初披露。今後は、パラサポと振付動画やマニュアル等の教材を作成し、全国の学校の運動会・体育祭への展開を目指します。