国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2024(ヘラルボニー・アート・プライズ)」が2024年8月10日(土)より、三井住友銀行東館 1F アース・ガーデンにて開催。
グランプリを受賞した浅野春香氏の作品「ヒョウカ」をはじめとする各受賞作家と最終審査進出作家、総勢58名による全62点の作品が一堂に展示されます。
世界11カ国から、海外作家20名、国内作家38名による多様な作品をご覧いただけます。
2024年1月31日「異彩(イサイ)の日」に国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2024」がヘラルボニーによって新たに創設されました。障害のある方がひとりの作家としてその才能が評価され、さらなる活躍の道を切り開いていけるようにとの思いが込められています。
作家・作品紹介
グランプリ
浅野春香「ヒョウカ」
20歳で統合失調症を発症後、入退院を繰り返しながら闘病を続ける。絵を本格的に描き始めたのは29歳のとき。受賞作品である「ヒョウカ」は「評価されたい」という作家の純粋な感情から制作された。作家は以前までその欲求を「恥ずかしいこと」だと思っていたが、ある人から「それもあなたの素直な気持ちの表れ」と言われたことをきっかけに、ありのままの気持ちを表現して良いのだと気づく。本作は満月の夜の珊瑚の産卵をテーマに、切り広げた米袋に満点の星空や宇宙、満月などのモチーフが緻密に描かれている。母親の胎内にいた頃の情景や、珊瑚の研究者である父親のことなど、作家にとって大切な存在である両親からインスピレーションを受けている。
企業賞
内山.K「赤と青の世界の地図」
(東京建物|Brillia 賞)
大家美咲「お城」
(sangetsu 賞)
岩瀬俊一「インドネシアの影絵」
(JR東日本 賞)
カミジョウミカ「夢の中カラフル脳みそ」
(JINS 賞)
フラン・ダンカン「Blue Marble」
(丸井グループ 賞)
水上詩楽「タイトル不明」
(JAL 賞)
澁田大輔「クジラの群れ」
(トヨタ自動車 賞)
審査員特別賞
S. Proski「Untitled」
審査員:日比野克彦
(アーティスト/東京藝術大学長)
スーザン・テカフランギ・キング
「Untitled, Ref: A20113」
審査員:クリスチャン・バースト
(ギャラリー・クリスチャン・バースト 創設者)
isousin「落書き写真(タイル状の壁)」
審査員:黒澤浩美
(金沢21世紀美術館チーフ・キュレーター/株式会社へラルボニーアドバイザー)
鳥山シュウ「ウガンダ(黒)」
審査員:盛岡笑奈
(LVMH メティエ ダール ジャパン ディレクター)
出展作家一覧(50音順)
赤池僚也/浅野春香/アリソン・エスコバル(イギリス)/アレックス・トーマス (イギリス)/ アンソニー・カールトン・クック (アメリカ)/安藤哲太朗/井口直人/isousin/岩瀬俊一/内園明日美/内山.K/エステール・ミール (スペイン)/大家美咲/KATSU/カトリーヌ・ラピエール (フランス)/金澤洋輝/カミジョウミカ/カルロ・ビュイック (ベルギー)/岸部大二/国保幸宏/阪井大輔 /サラ・ヴァインズ(イギリス)/JIU/澁田大輔/ジュディス・ショスベック (オーストリア)/ ジュリア・イッシ(イギリス)/スーザン・テカフランギ・キング(ニュージーランド)/S. Proski(アメリカ)/タカツキミドリ/田中睦師/テスファイ・ベケレ・ベリ(エチオピア)/トガシツトム/豊吉雅昭/鳥山シュウ/中野道人/西川泰弘/早川拓馬/林谷隆志/日吉雅治/樋渡幸大/藤田望人/フラン・ダンカン(イギリス)/ベネディクト・シフェール (フランス)/ボレッテ・リリエロス・ルンド (デンマーク)/マーク・ノーブル(イギリス)/マイマ・タニ (フィンランド)/前田泰宏/marina/ミゲル・アンヘル・エルナンド・ペルディゲーロ (スペイン)/水上詩楽/森 雅樹/山口朔太郎/山本 愛/Yucca/吉田楓馬/与那覇 俊/ロドリゴ・カブレラ・ルビオ (スペイン)/ロバート・クズミクス(イギリス)
展示作品の作家の在住国(50音順)
アメリカ、イギリス、エチオピア、オーストリア、スペイン、デンマーク、日本、ニュージーランド、フィンランド、フランス、ベルギー
オープニングイベント
8月10日(土)は展覧会初日を記念し、オープニングイベントが開催されます。グランプリ受賞作家・浅野春香、審査員の黒澤浩美、クリスチャン・バースト、主催のヘラルボニーCo-CEO 松田崇弥・松田文登が登壇。さらに、浅野春香氏による公開アート制作や、手話のみで行われるアートクルーズなど、多数のイベントが予定されています。
タイムテーブル
11:00~12:00 オープニングイベント
13:00~14:00 公開アート制作 浅野春香(グランプリ作家)
14:30~15:15 アートクルーズ(手話のみ/音声案内なし) ガイド:ヘラルボニー菊永ふみ
ロゴマークについて
HERALBONYの “H” と、Art の “A” を組み合わせたシンボルマークは、ヘラルボニー・アート・プライズの「主役である作家」を照らす「スポットライト」をイメージしています。一人ひとりが表現することで、輝く舞台が広がり、そして新たな才能として羽ばたいていくことを心から期待しています。
株式会社ヘラルボニー概要
ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げ異彩作家とともに、新しい文化をつくる企業です。国内外の主に知的障害のある作家の描く2,000点以上のアートデータのライセンスを管理し、さまざまなビジネスへ展開しています。支援ではなく対等なビジネスパートナーとして、作家の意思を尊重しながらプロジェクトを進行し、正当なロイヤリティを支払う仕組みを構築しています。アートを纏い社会に変革をもたらすブランド「HERALBONY」のほか、商品や空間の企画プロデュース、取り組みを正しく届けるクリエイティブ制作や社員研修プログラムなどを通じて企業のDE&I推進に伴走するアカウント事業、あたらしい”常識”に挑戦する盛岡のアートギャラリー「HERALBONY GALLERY」の運営を行うアート事業など、多角的に事業を展開。さまざまな形で「異彩」を社会に送り届けることで、「障害」のイメージを変え、80億人の異彩がありのままに生きる社会の実現を目指しています。