福祉実験カンパニー・株式会社ヘラルボニーが契約する9人の異彩作家たちの作品を生み出す軌跡が紹介されています。落として描く、寝転がって描く、ひたすら反復する。そんな独特の創作スタイルには、豊かな感性、繊細な手先、大胆な発想、研ぎ澄まされた集中力といった無数の個性が映し出されています。
本展覧会では、作品そのものを鑑賞するだけでなく、その創造性と多様性に溢れた「軌跡」を体験することができます。「アートが生まれる過程」を4つの視点に分け、それぞれ異なる手法で作品を生み出す 作家たちの軌跡が紹介されます。
加えて、作家・小林 覚さんによる本展示のワークショップに合わせて制作された作品がワークショップでオーナメントに仕上げられ、会場を彩ります。
作品制作の「軌跡」に参加
12月12、13日に実施された、作家・笠原鉄平さんのライブペインティング作品は、最終日までに来場された方が作中のモチーフやキャラクターを自由に選び、好きな色を加えていくことで徐々に完成していきます。
作家・制作スタイル紹介
「描く方法」「描くモノ」「描く目的」「描く場所・空間」の4つの視点で、それぞれの作家たちの軌跡が紹介されます。
菊地真歩 「落とす」
のぞみの家(東京都)在籍
スポンジや雑貨を用いたインタラクティブなアート作品
藤田望人(ふじたのぞみ)「重ねる」
大分県在住
重ねられたレイヤーを実体験できる展示作品
中川ももこ 「繰り返す」
やまなみ工房(滋賀県)在籍
作家がアートを描く音を体験できる展示作品
山根孝文 「押す」
やまなみ工房(滋賀県)在籍
手作りの画材を使用して絵を描く体験ができる展示作品
早川拓馬「推す」
希望の園(三重県)在籍
早川さんの思考をリアルに再現した展示作品
岡部志士 (おかべゆきひと)「削る」
希望の園(三重県)在籍
絵画制作過程で生まれる「コロイチ」を展示する作品
岡元俊雄 「寝転がる」
やまなみ工房(滋賀県)在籍
岡元さんの制作スタイルをシミュレーションできる展示作品
笠原鉄平 「楽しむ」
PICFA(佐賀県)在籍
来場者参加型の壁や床一面に広がる空間アート作品
オーナメント展示
作家の小林覚さんが今回の展示に合わせて、五十音の全文字を1文字ずつ制作。親子で一緒に、その新作の文字から、好きなものを選び「言葉」をつくるワークショップが開催されました。それぞれの言葉や文字に色紙で色を当ててあげながら作られたオーナメントが、飾られれています。