『Earth∞Pieces(アースピースィーズ)』
ひとりひとりが地球を構成するかけがえの無い「Piece」となり、共に豊かな時間を紡ぎながら、ベートーヴェンの「喜びの歌(第九)」を合奏するプログラムです。
ここでは、音楽経験の有無やプロアマの垣根もなく、複数ある選択肢から自分にあった参画方法を選び、全ての参画者がフラットに“自分らしく” 共奏できる環境を提供します。
毎回、蓮沼執太セレクトの多彩なジャンルのプロミュージシャンが一緒に演奏するほか、伝統的な第九には使われない楽器や生成AIといった先端テクノロジーから自然の音なども自由に取り入れ、国際社会共通のSDGs達成目標である2030年までの間、ゆっくりとアンサンブルを有機的に発展させていきます。
第1弾プロジェクトのプレイヤー募集開始!
それぞれ異なる背景の人を対象とした3つのカテゴリーでプレイヤーを募集します。そして、そのプレイヤーたちによる公演をEarth∞Piecesワールドプレミアとして、2024年3月16日に横浜・象の鼻テラスで開催します。詳細と応募方法はスローレーベルの公式サイトから確認することができます。
①U25スカラシップシート
障害や経済的事情などにより音楽にアクセスすることが困難でありながらも、音楽に対する熱意とこのプロジェクトで自分や社会を変えようという強い意欲のある青少年を募集します。
→このカテゴリーで応募(スローレーベル公式サイトの詳細・応募ページへ)
②プレイヤーズシート
自身がもつ楽器演奏や歌唱のスキルで、スカラシッププレイヤーと共に自分や誰かをエンパワーしたい、新しい表現の可能性を広げたいというミュージシャンや音楽愛好家の方を募集します。
→このカテゴリーで応募(スローレーベル公式サイトの詳細・応募ページへ)
③メセナシート
このプロジェクトのビジョンに共感し、国や業界を超えた新しいエコシステムの一役を担いたい、クリエイティブなアプローチでSDGsの目標達成をめざしたい企業、経営者、団体などを募集します。
→このカテゴリーで応募(スローレーベル公式サイトの詳細・応募ページへ)
④サポーターズシート
このプロジェクトのビジョンに共感し、想像力や共感力でプレイヤーを応援したいという方のシートです。お食事を楽しみながら創作の様子を観覧いただけます。
→1月上旬に詳細発表
スローレーベルによるプロジェクト立ち上げの背景
スローレーベルは、東京パラリンピック後の社会において、「ダイバーシティの価値」の普及と実践に取り組んでいます。新型コロナウィルスによるパンデミック以降、多くの人々がストレスと生きづらさを感じている中で、エンターテイメントの世界におけるダイバーシティへの取組みについて、「必要性はわかるが、今は余裕がない」との声が聞かれるようになりました。また、実践する場合も公的資金への依存が大きく、持続性の面で課題を感じています。
スローレーベルは、これまでの活動を通じて「アクセシビリティ(人権)」と「サステナビリティ(環境)」は密接に関連していると実感しています。ダイバーシティを尊重する環境は、個々の創造性を肯定し、メンタルヘルスを支えることができます。この本質的なウェルビーイングへのアプローチこそ、人にも地球にも優しいアクションを長く起こし続ける最も根源的な原動力であると考えます。
TALK SALON開催
プロジェクト始動に先立ち、栗栖良依(SLOW LABEL芸術監督)と蓮沼執太(Earth ∞ Pieces 音楽監督)によるトークサロンを開催します。企画の背景や各募集カテゴリーの説明と今後の展望について語ります!
日程:2023年12月20日(水)
第一部 午後4時から午後5時15分 (SLOW LABELの公式YouTubeにて生配信)
出演:
栗栖良依( SLOW LABEL芸術監督)
蓮沼執太(Earth ∞ Pieces音楽監督)
*第一部は生配信終了後に字幕を整えてアーカイブ配信されます。
*第二部として、報道関係者向けリモートQ&Aセッションも実施されます。詳細はスローレーベルの公式サイトからご確認ください。
当日、生配信に参加できない方で出演者のお二人に質問してみたいことがある方は下記のEメールアドレスまで事前にお送りください。尚、時間内に全ての質問にお答えできない可能性もありますことを予めご了承ください。
Eメール:contact@slowlabel.info
質問締切:2023年12月19日(火)
期間終了後の質問は、個別にスローレーベル事務局が対応いたします。
プロフィール
栗栖良依(くりすよしえ)
東京造形大学でアートマネジメントを学び、イタリアのドムスアカデミーでビジネスデザインの修士号を取得。25年以上にわたり、異なる分野の人やコミュニティをつなげ、対話や協働のプロセスで社会変革を試みる市民参加型のアートプロジェクトを手がける。 2010年、自身の骨肉腫により障害福祉の世界と出会う。翌年、SLOW LABELを創設。ヨコハマ・パラトリエンナーレ(2014-2020)総合ディレクターとして、舞台やイベント制作におけるアクセシビリティの仕組みを開発。東京2020パラリンピック開閉会式で企画・演出振付・キャスティング・リハーサル運営・コメンタリーガイドまでをDE&Iの観点から総合的に監修。第65回横浜文化賞「文化・芸術奨励賞」、TBS「ひるおび」木曜コメンテーター。
蓮沼執太(はすぬましゅうた)
1983年、東京都生まれ。蓮沼執太フィルを組織して、国内外での音楽公演をはじめ、映画、演劇、ダンスなど、多数の音楽制作を行う。また「作曲」という手法を応用し物質的な表現を用いて、彫刻、映像、インスタレーション、パフォーマンス、ワークショップ、 プロジェクトなどを制作する。2013年にアジアン‧カルチュラル‧カウンシル(ACC) のグランティ、2017年に文化庁‧東アジア文化交流史に任命されるなど、国外での活動 も多い。主な個展に「Compositions」(Pioneer Works 、ニューヨーク/ 2018)、「 ~ ing」(資生堂ギャラリー、東京 / 2018)などがある。第69回芸術選奨文部科学大臣 新人賞を受賞。東京2020パラリンピック開会式にてパラリンピック讃歌編曲及び障害の有無を超えたミュージシャンで構成されたパラ楽団指揮。
認定NPO法人スローレーベル
スローレーベルは国内外で活躍するアーティストとともに、コミュニティがかかえる課題を発掘し、さまざまな分野の専門家や市民・企業・行政をまきこんで、マイノリティの視点から社会課題を解決にみちびく、「もの」「こと」「人」のしくみをデザインしています。生産性を重視しがちな社会に「スロー」な感性をとりもどし、じぶんたちのあり方を問いつづけ、変化をおそれずに、多様性と調和のとれた社会をめざしています。