TRANSLATION for ALL(トランスレーション フォー オール)とは
バリアフリーなオンライン劇場「THEATRE for ALL」が2023年5月~6月にかけて、作家が身体表現の翻訳を考え、作品へのアクセシビリティを「ALL=あらゆる人」に向けてひらく実験的フェスティバル、「TRANSLATION for ALL トランスレーション フォー オール」を東京・オンラインにて開催中です。
訳=Translationの語源は「運搬すること・言いかえること」。身体表現を観客に届ける道中のさまざまな障壁を、それぞれの作品が各々の手法で乗り越え、アクセシビリティをALL=あらゆる人に向けてひらく挑戦が行われます。作品に込める思いを、障害者や使う言語が異なる人など、さまざまな人たちで分かち合い、さらなる表現へとつなげていく試みです。
プログラム【リアル公演】
jactynogg zontaanaco ジャkuティー乃愚・存taアkoコ
contact Gonzo × やんツー
最新の対話型AIをシステムに組み込み、新たな翻訳者として身体表現に介入させることで、未知の知の形態を炙り出します。
身体を接触させる即興的パフォーマンスを行なう芸術家集団contact Gonzoと、自律的な機械などを用い芸術表現の主体性を問うアーティストのやんツーが、2019年に制作したパフォーマンス作品「untitled session」を下敷きにした新作公演です。
日時:5月19日(金)19:00、5 月 20 日(土)15:00、5月21日(日)15:00
会場:ANOMALY(東京都品川区東品川1-33-10)
鑑賞方法:目で/耳で/日本語字幕/AIと人間がパフォーマンスの様子を音声言語にします
会場設備:車椅子エリア/多目的トイレ/エレベーター/おむつ交換台授乳室
*5月20日(土)は、視覚障害の方向けの同行援護サービスあり(要申込み)
チケットについてはTHEATRE for ALLの公演情報のページをご覧ください。
参加型演奏会「PLAY?ーあそぶ?おとをだす?」
蓮沼執太・梅原徹・宮坂遼太郎
様々な音楽活動を展開している蓮沼執太、梅原徹、宮坂遼太郎の3人による、誰もが参加することの出来る演奏会が開催されます。
会場は渋谷パルコのルーフトップパーク、段差なくアクセシブルな会場です。
日時:5月27日(土) 14:30~15:30
会場:渋谷パルコ10F 「ComMunE」および屋外 ※エレベーターあり
参加費:500円(車椅子エリア/手話が見えるエリア/着席エリア/自由エリア)
対象:どなたでも(耳の聞こえない人、目の見えない人、障害のある人もぜひご参加ください)
鑑賞方法:目で/耳で/子どもと/非言語で/音声ガイド/手話
会場設備:車椅子エリア/多目的トイレ/エレベーター/おむつ交換台授乳室
*視覚障害の方向けの同行援護サービスあり(要申込み)
チケットについてはTHEATRE for ALLの公演情報のページをご覧ください。
めとてであそぼう!しゅわいんぷっと!ワークショップ
異言語Lab.
手話に初めて触れる人も、手話マスターも楽しめるカードゲーム「サインフィクショナリー」
手と目でことばを紡ぐゲーム!手話に初めて触れる方はカードを通して手話を当てながら覚えよう。たくさん覚えられたら、どれだけ手話を覚えられたかスピードで競おう!手話マスターはカードにある手話を当てたらアウト!手話以外の新しいサインを発明して、サイン発明王の称号を目指せ!
日時:6月11日(日)14:30〜16:30
会場:渋谷区立上原社会教育館(渋谷区上原3-13-8)
参加費:500円
対象者:小学3年生〜小学6年生(聴者/聞こえる人)
コミュニケーション手段:ワークショップ内では音声言語は使わず、サイレント、筆談や身振りを使ってコミュニケーション
チケットについてはTHEATRE for ALLの公演情報のページをご覧ください。
プログラム【オンライン配信】
「文明単位のラブソング」
総合演出:川田十夢、開発:AR三兄弟
歌手の小林幸子とラッパーの鎮座ドープネスが、日本の歴史、時代単位で聞こえてくる音を、過去から未来へむかって吟じるパレード。
川田十夢(AR三兄弟)総合演出のAR技術を活用し、本邦初公開の新曲『文明単位のラブソング』を立体的に発表。最新のAR技術を活用した祝祭には、いつでもどこでもiPhoneで参加可能となっています。
日時:2023年5月27日(土) 〜
参加費:なし
出演:小林幸子(歌手)、鎮座DOPENESS(ラッパー)、石川浩司(シンガーソングライター)、ヨネダ2000(芸人)、いがみの権太+人形遣い(人形浄瑠璃 文楽)、おわら風の盆(伝統)、チャンココ(念仏踊り)、音無史哉(笙)
音楽:蓮沼執太
手話監修:那須英彰・那須映里 / 手話出演:那須映里・鹿子澤 拳
参加方法:アプリ「社会実験」
お手元のスマートフォンから、特設アプリ「社会実験」をダウンロードいただくと、いつでも、どなたでも目の前で「バーチャル身体図鑑」を鑑賞可能。
アプリ「社会実験」のダウンロードはこちらをご覧ください。
超衆芸術スタンドプレー
オル太(アーティスト集団)
2020年の東京オリンピックを目前に変わりゆく東京。宝くじ売り場、競艇場、駅の地下広場、高架下、工事現場を目撃する。路上に現れる不気味な笑い。新国立競技場の構造モデルから設計したスタジアムを再現した舞台で、あぶり出される都市の無意識が演じられる。
現代アートのアーティストコレクティブ、オル太が2017年から展開しているプロジェクト『超衆芸術スタンドプレー』は、日常の中で出合う笑いを引き起こす現象を調査し、都市生活の中で生まれる無意識の身体の動きや人為的に仮設された街頭のオブジェがもたらす無作為の状況について明らかにしていく。
「瀕死の白鳥」「瀕死の白鳥その死の真相」Dance Base Yokohama
(演出:岡田利規、出演:酒井はな、四家卯大)
Dance Base Yokohamaで創作し、2021年に愛知県芸術劇場で初演を迎えた「ダンスの系譜学」より、酒井はなによる『瀕死の白鳥』オリジナル版、そして白鳥が自身の死因を踊りながら語る岡田利規演出、酒井はなと四家卯大のチェロによる『瀕死の白鳥 その死の真相』の2つの公演記録映像。
“Left and Right” *First streaming as the Japanese version.
Molly Joyce
音楽・ダンスにおける手話や音声解説のあり方を探求する話題作が、初の日本語字幕つき配信!
キュレーター:田中みゆき氏よりコメント
アメリカの障害のある若手アーティストの中で最も注目を集めるアーティスト、Molly JoyceとJerron Hermanを中心としたコラボレーションの第一弾。Joyceはアクセシビリティにおいても精力的に活動しており、本作品では音声解説者のMax Graysonとニューヨークのアートシーンで広く知られるASL(アメリカ手話)通訳者のBrandon Karen-Maddoxが、作品と併走しています。作品はいくつかのセクションに分かれ、パフォーマンスと映像言語、アクセシビリティの関係において少しずつ異なる実験が行われています。音楽とダンスという主に非言語の芸術形式の翻訳をパフォーマンスに含めるあり方について考えるきっかけになればと思います。
鑑賞サポート
手話通訳・音声ガイド、会場までのバリアフリールート案内、同行援護サービスが用意されています。その他、車椅子をご利用の方、小さなお子様連れ・上演中の入退場の可能性のある方、日本語が母語ではない方などに対して、作品ごとにそれぞれ個別のアクセシビリティ対応が用意されています。
詳細は、TRANSLATION for ALL公式サイトの「アクセシビリティのご案内」をご覧ください。
同行援護サービス
ガイドヘルパーさんとともに フェスティバルを楽しもう!
「はじめていく場所、人が多い場所にいくのは不安…」
視覚障害のある方のお出かけのハードルを下げるため、同行援護のガイドヘルパーさんのいる公演が用意されています。
天王洲アイル駅、新馬場駅、渋谷駅から公演会場までや、場内の移動をサポートします。
日程:
①5月20日(土)@ANOMALY(最寄駅:「天王洲アイル」駅「新馬場」駅)
公演:「jactynogg zontaanaco ジャkuティー乃愚・存taアkoコ」
申込締切:5月17日(水)まで
②5月27日(土)@渋谷パルコ(最寄駅:「渋谷」駅)
公演:参加型演奏会 「PLAY?ーあそぶ?おとをだす?」
申込締切:5月21日(日)まで
お申し込みは、TRANSLATION for ALL公式サイトの「アクセシビリティのご案内」をご覧ください。