MHD Artists Scholarship Program(MHD アーティスト奨学金プログラム)スカラシップ受賞作家 本田 正の初個展が、東京渋谷の(PLACE)by method ギャラリーで開催されます。
福島県須賀川市に生まれ、現在も暮らす本田さんは、17才でサーフィン、26才で絵画に目覚め、以後はサーフィン、アート、生業とする農業の3つをライフワークとする作家です。
2011年の東北地方太平洋沖地震の際、海を見たショックでうつ病になり、病院で診察した際に発達障害と診断されました。10代から20代にかけては仕事が長続きせず、社会に適応できない生きづらさと悩みを抱えながら生きていましたが、農業を始めて、気がつくと野菜や果物の絵を描いていました。自分で野菜を作って、作品でも野菜を作る。野菜や果物の一箇所を切り抜いたイメージで描かれた図形のような絵画で独自の造形表現を切り開きました。彼の描く絵画には、野菜、土、太陽、月の光、水などと共に、サーフィンで親しむ波の形も登場します。
展覧会のみどころ
本展では、作家のライフワークである農業(カルチャー=耕す)が文化(カルチャー)の語源であることをテーマとし、中でも代表的なおつまみとして親しまれている枝豆とラディッシュにフォーカスした新作が展示されます。作家が全国4箇所(宮城、東京、奈良、福岡)の人々にラディッシュを育ててもらい、その様子をレポートしてもらった映像や写真作品を発表されます。また、育ててもらった人とのコミュニケーションから触発され創作した大型絵画も展示されます。
本田 正さんのコメント
今回は、こだわったことが言えて企画に反映されてとてもよかったです。
また、展覧会のために新作を作って発表すると言うことは初めてでした。目的なく作るのもいいですが、目的があって作るのもいいなと思いました。
ぜひ、新作の4mの屏風2点を見に来ていただきたいです。
作家略歴
本田 正(1979- )
2009年 個展「はり絵展」(モーニングテラス・福島県郡山市)
2010年 半獣神特別展(銀座・月光荘画材店)
2011年 月光荘ムーンライト展入選(銀座・月光荘画材店)
2013年 月光荘ムーンライト展入選(銀座・月光荘画材店)、第4回ポコラート全国公募展入選(アーツ千代田3331)、エイブル・アート・アワード2013 画材支援の部・マツダ賞(アーツ千代田3331)
2014年 千代田芸術祭アンデパンダン部門入選(アーツ千代田3331)
2017年 ポコラート全国公募vol.7 藤浩志賞受賞(アーツ千代田3331)
2019年 第2回 きになるひょうげん展 福島県知事賞受賞( はじまりの美術館・福島県猪苗代町)
2021年 NHK E テレ no art, no life
2022年 MHD Artistes Scholarship program (MHD アーティスト奨学金プログラム) 受賞