子供の頃に 3 度の心臓手術を受けたことで、次第に中途失明となった穴澤雄介さん。コンプレックスを乗り越え、ヴァイオリニストとして活躍。演奏だけでなく作曲、編曲も手がけながらライブ活動を行っています。明るく前向きな人柄を生かして、講演やYouTube などでも活躍する穴澤さんが、工夫と創造力を持って切り開いてきた人生を美しい音色と共に振り返ります。
元大相撲力士の舞の海秀平さんとの語らい、陶芸家の木曽保人さんとの作品制作
小柄な身体を生かして大きな力士と渡り合ってきた元大相撲力士の舞の海秀平さんとの語らいの中で、2人に通じる思いが綴られます。ジャンルは違っても「目の前にある困難をいかに乗り越えていくか」といった、共通する姿勢が見えてきます。
光を失ったことで人並みはずれた想像力と記憶力が育まれた穴澤さんが、その必要性について語った言葉は「命にかかわるから」。見えない人たちにとってこの社会が、いかに危険に満ちた場所であるかということを思い起こさせてくれます。
陶芸家の木曽保人さんの工房では、実際に陶芸作りにチャレンジする姿が。慣れないことにも挑戦していく、穴澤さんの姿が見られます。
穴澤雄介さんからのコメント
2021年9月のコロナ禍中のこと。ライブの記録映像をお願いした永田陽介監督から私自身のドキュメンタリー映画製作の話が持ち上がりました。ほどなく撮影がスタートし、日頃知り合える方とは異なる映像スタッフの皆さんとの楽しいひとときも忘れがたいのですが、スポーツ好き障害者(コメンテータ)でもある私にとって大きな出来事は、なんといっても舞の海秀平さんとの出会いでした。
当初ナレーションのみの予定でしたが、「スタジオ録音では私は会えないじゃないか!」と気づき、監督に無理やり対談の場面の追加をお願いしました。もともと大ファンではありましたが、この映画で投げかけているメッセージを、つまり私が普段講演でお伝えしている考えを、土俵の上ですでに成し遂げていらっしゃって尊敬している方なので、どうしても直接お会いしたかったのです(全編対談だけでいいと思ったくらい)。講演に呼ばれるひととか、映画になるひととかって、もっと偉いひとだと思っていました。でもイモムシの私が舞の海さんと親しくお話できちゃったのですよ。皆さんもお楽しみくださいね!
穴澤雄介 プロフィール
[ヴァイオリン奏者、ヴィオラ奏者、作・編曲家、講演家]
1975 年千葉県生 まれ。心臓と目に障害をもって生まれ、高校時代にほぼ視力を失う。筑波大学附属盲学校高等部本科音楽科、同専攻科音楽家卒業。コロナ以前は年間150本以上のライブ活動のほか、学校関係を中心に年30回以上の講演活動を行う。 2020東京、2022北京オリンピック・パラリンピック時のNHKユニバーサル放送TV特番でコメンテータを務め、True Colors Festival -超ダイバーシティ芸術祭- (主催:日本財団)にゲスト出演するなど、多方面で注目を集めている。
劇場情報
2023年5月30日(火)より東京都写真美術館ホール、シネマ・チュプキ・タバタほか、全国順次公開。
全国共通特別鑑賞券(前売:¥1,500(税込)/ 当日:¥1,800)が販売中
全国共通特別鑑賞券は下記4か所でお取り扱いしております。
① 穴澤雄介OfficialFanClub事務局(FUJIYAMACOM)
TEL:03-5784-1862 E-mail:m-akimoto@fujiyamacom.jp
② 光をみつける 公式ホームページ
③ 東京都写真美術館内1F受付
④ シネマ・チュプキ・タバタ
・本映画の上映は「UDCast」方式によるバリアフリー音声ガイド・日本語字幕に対応しています。
・最新の上映館、舞台挨拶・トークイベント等の情報は、映画『光をみつける ヴァイオリニスト穴澤雄介からのメッセージ』公式サイトよりご覧ください。