障害のある人たちが日常的に表現活動をしている現場で、AIやVRや触覚技術をとおして行われてきた実験的な取り組みや、そこから見えてきた可能性、課題、問いかけが展示されます。また、エンジニアや研究者、福祉現場の人たちが集い、今後の可能性や方向性について探るシンポジウムが開催されます。
表現すること、表現に触れること、表現しあうことは、よりよく生きていくために必要だとわたしたちは考えています。
だからこそ、病気や事故、加齢、障害の重度化など心身の状態がどのように変化しても、さまざまな道具や技法とともに、自由に創作をはじめることや、表現を継続できる方法を見つけていく必要があります。ウェルビーイングに自分を表現したり、他者との関係性のなかで互いに創造性を発揮しながら楽しんだりするために、これからの技術と一緒に何ができるようになるのでしょうか。医療や福祉、科学や技術、アートやデザインなど領域を超えて、表現とケアとテクノロジーのこれからを考えていきます。
一般財団法人たんぽぽの家
展示内容
① 表現に寄り添う存在としてのAI
画像生成技術を手がかりに言葉や想像を重ねて表現を生み出し、楽しみや試したいことを見出しながら良い関係を探る。
監修 徳井直生
② CAST:影のダンスとVR
「かげ」をテーマに行われたワークショップ「光と影、陰の中の影を感じるダンス」から得た発想をもとにVRアプリを開発し、VR上でダンスパフォーマンスを体験する。展覧会の会場では、実際にVRゴーグルを装着してVRアプリを体験することができる。
監修 緒方壽人
③ 実感する日常の言葉-触覚講談
福祉の現場にある日記や詩、ふと書かれる文章。神田山緑さんの講談と触覚を伝える技術とともに新たな伝わり方を探る。
監修 渡邊淳司
シンポジウム
実験的な取り組みに関わってきたエンジニアや研究者、福祉現場の人たちが集い、現時点での課題や期待などを共有しながら今後の可能性や方向性について探るシンポジウムが開催されます。
登壇者
徳井直生 アーティスト・DJ・研究者、株式会社Qosmo 代表
緒方壽人 デザインエンジニア、Takramディレクター
渡邊淳司 NTT コミュニケーション科学基礎研究所 上席特別研究員
小林 茂 情報科学芸術大学院大学[IAMAS] 教授
日時:2023年3月4日(土)16:00-18:30
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京 [CCBT] オープンスペース
「アクセシビリティ推奨ルート」
参加費:無料
定員:60名(先着順)
お申し込みフォーム: https://forms.gle/u9MSM1Hirz4kwSec9
ギャラリーツアー
Art for Well-being プロジェクトスタッフによる会場案内ツアーが実施されます。
日時:3月7日(火)、8日(水)、9日(木)、10日(金)いずれも14:00 -15:00
定員:各回5名
ギャラリーツアーお申込みフォーム:https://forms.gle/diim86ykh2YxH5Zy5