「アート」に関心のある方、「障害」に関心のある方、その両方に関わっている方のためのプログラムです。それぞれの方が持つ疑問や問題を持ち寄り、互いの違いを知ることを通じて、これからの可能性を模索することができます。じっくりと「対話」することに重点が置かれた各プログラムに参加することで、「アート」や「障害」に関心がある方どうし、交流を深めることができます。
各プログラム
全5回にわたる対話プログラム。回ごとにテーマがもうけられ講師(2~3名)と対話する人(1名)が招かれ、講師のお話を軸に対話が展開されます。2時間の対話ののちに、参加者同士が話をし、くつろぐ時間が2時間用意されます。
- 「研究の現場から」
日時:2022年11月5日(土)13:00-17:00(トーク2時間+ゆるゆる対話2時間)
講師:長津結一郎(アーツマネジメント・文化政策学研究者/九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
服部正(美術史・芸術学/甲南大学教授)
対話:上田假奈代(詩人/NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)代表理事)
会場:京都市地域・多文化交流ネットワークセンター(京都市南区東九条東岩本町31)
- 「アートの現場から」
日時:2022年11月26日(土)13:00-17:00(トーク2時間+ゆるゆる対話2時間)
講師:飯山由貴(アーティスト)
阪本結(アーティスト)
対話:風間勇助(刑務所と芸術・アーツマネジメント研究者/龍谷大学犯罪学研究センター嘱託研究員)
会場:アトリエみつしま(京都市北区紫野下門前町44)
- 「障害とアートの現場から」
日時:2022年12月10日(土)13:00-17:00(トーク2時間+ゆるゆる対話2時間)
講師:今村遼佑(アーティスト/art space co-jinスタッフ)
舩戸彩子(アーティスト/art space co-jinスタッフ)
竹内聡(クリエイティブサポートレッツ スタッフ)
対話:久保田テツ(映像作家/大阪音楽大学准教授)
会場:Social Kitchen(京都市上京区相国寺門前町699)
- 「草の根の現場から」
日時:2022年12月17日(土)13:00-17:00(トーク2時間+ゆるゆる対話2時間)
講師:宮城潤(「アート×社会教育」実践者/若狭公民館館長)
やんそる(東九条マダン・Books ×Coffee Sol.)
対話:佐藤知久(文化人類学者/京都市立芸術大学芸術資源研究センター教授)
会場:バザールカフェ(京都市上京区岡松町258)
- 「そもそも美術館について」
日時:2023年1月14日(土)13:00-17:00(トーク2時間+ゆるゆる対話2時間)
講師:藤吉祐子(美術館教育/国立国際美術館主任研究員)
松山沙樹(美術館教育/京都国立近代美術館研究員)
対話:小山田徹(美術家/京都市立芸術大学教授)
会場:京都国立近代美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町26-1)
企画チームからのメッセージ
芸術と障害 disability について、「そもそものところ」から考えてみる場をつくります。ひとりひとり、それぞれの現場で、わかってきたことを持ちよって、それぞれのちがいを知りながら、数年かけて、知識と技と行動力をふかめていきましょう。今年はその一年目です。
「障害」ということばで囲い込んできた空間を、解き放ってみます。するとどんな風景が立ち現れてくるでしょうか。そこから照り返されるわたしたちの「日常」は、どんな匂い、肌触りだったでしょうか。この境界面で仕事をしている人たちのことばに耳を傾けてみましょう。つくること、生活すること。ケアすること、ケアされること。発表すること、評価されること…
わたしたちは何を共有していて、何が足りないのか。この世界でわたしたちがより善く生きるために、個々の現場でもぞもぞしている感覚を持ちよりつつ、ゆるゆるとした対話を続けます。芸術 artsの可能性を信じながら。みなさんのご参加を、心からお待ちしています。
企画チーム