2022年10月1日(土)、2日(日)の2日間、東京芸術劇場プレイハウスにて、DANCE DRAMA「Breakthrough Journey」が上演されます。
舞台『花ト囮』やイマーシブシアター『Venus of TOKYO』など様々な舞台作品で知られるダンスカンパニーDAZZLEの長谷川達也を作・演出に迎えた本作品は、2021年1月に国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)で初めて上演されました。
2019年のダンスオーディションからスタートし、当時新型コロナウイルス感染症拡大の中、日本(青森・東京・大阪・島根・高知・沖縄)、シンガポール、マレーシア、香港、台湾でのダンサーオーディションを経て、DAZZLE、森田かずよ、BOTANをはじめ、日本とアジアから選ばれた総勢80名を超えるメンバーが集結。
あれから約2年。国内外の演出家、振付家、ダンサー、スタッフ陣が再集結し、さらには新しい振付家やダンサー、ストーリーを加え、パワーアップして東京芸術劇場で上演されます。
総合演出・長谷川達也のもと、国内外の振付家が、日本の魅力とアジア諸国の特色を盛り込んだ振付を制作。多様性溢れる壮大なパフォーマンスが展開されます。
作品ストーリー
貧しい生活を余儀なくされるアジアの少年。彼を支えていたのは、カメラマンになりたいという夢と、スマートフォンの画面の向こうに広がるインターネットの世界。だが、かすかな希望も、日々の現実に押し流されてしまう。絶望と孤独。
ある日少年はダンサーを目指す少女の映像と出会う。それは夢を抱きつつ何も行動できない自分とは違い、夢に向かって一歩ずつ進んでいる姿だった。
そんな少女も自らの障害に悩みつつ、居場所を求めてもがきながら、その想いをダンスにぶつけていた。
海を越えて少女の魂に触れた少年は、旅立ちを決意する。
変わらない現実と、変われない自分を乗り越えるために。
障害者の文化芸術創造拠点形成プロジェクトとは
国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)の完全バリアフリーの環境と誰もが文化芸術活動を享受できるノウハウ、障害者の国際交流ネットワークを最大限に活用し、誰もが文化芸術を享受できる環境(「人」「ノウハウ」「技術」「場づくり」)の創出と開発整備の推進を、プロジェクトを通じて実現します。日本・アジアで活躍する振付家、プロのダンサーと障害のあるダンサーが協働し、わが国の自然や伝統文化等をベースにした魅力ある大型ダンスプロジェクトを実施することによって誘客力のある障害者の国際文化芸術拠点形成と共生社会の実現へとつなげます。
出演
DAZZLE/DAZZLEアンサンブル、森田かずよ、BOTAN(梶本瑞希/かのけん/DAIKI/光陽師想真/なぎざ/麗華)、東野寛子ほか、国内(青森、東京、大阪、広島、島根、高知、沖縄)ダンサー、海外(シンガポール、マレーシア)ダンサー総勢70名
※招聘予定でした香港及び台湾のダンサーは、新型コロナウイルス感染症に係る⼊国制限等により来日ができなくなりました。本公演では、香港及び台湾のダンサーに代わって日本のダンサーが代役を務めます。
鑑賞サポート
本公演では、障害のある方に向けて、鑑賞サポートを提供しています。
・日本語字幕
*日本語字幕は、舞台奥中央スクリーンに表示します。
・手話通訳
*手話通訳は舞台向かって左側で行います(上演中の手話通訳はありません。)
・音声補聴
*全公演でヒアリングループ(磁気ループ)が作動します。
・音声解説
・車いす席
・移動支援・同行援護・行動援護の同伴1名無料
関連企画
東京芸術劇場 社会共生セミナー 第6回
A&I (Accessible & Inclusive Theatre) セミナー
第6回 舞台作品の制作現場と障害のあるアーティストの育成
◎手話通訳・UDトーク付
開催日程:2022年09月08日 (木)18:30〜20:30
会場:オンライン Zoom開催
申込方法等、詳しくは、下記まで。
東京芸術劇場 社会共生セミナー 第6回 イベントページ
障害者の文化芸術創造拠点形成プロジェクトとして国際障害者交流センター ビッグ・アイが2019年度から制作・上演に取り組むDANCE DRAMA「Breakthrough Journey」が、10月1~2日に東京芸術劇場プレイハウスにて再演されます。作品の制作過程でアーティストらはどのような葛藤を経験し、何を得たのでしょうか。再演に先だち、演出家とダンサーが率直な思いを語ります。また、障害のある人との公演制作を長期にわたって牽引してきたビッグ・アイの本作品にいたる取り組みから、とくに障害のあるアーティストの育成をめぐる軌跡を振り返り、課題と展望などについて皆さんとご一緒に考えます。