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(カテゴリー)展覧会

(ニュースのタイトル)大阪・国立民族学博物館で特別展 「Homō loquēns 『しゃべるヒト』 ―ことばの不思議を科学する」開催

(更新日)2022年08月31日

(この記事について)

国内外の50名を超える研究者の協力のもと、「手話言語」と「音声言語」という二種類の人間の言語に迫る

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 国立民族学博物館にて、特別展「Homō loquēns『しゃべるヒト』――ことばの不思議を科学する」が2022年9月1日(木)から11月23日(水・祝)まで開催されます。

身近にありすぎてほとんど振り返ることのない「コトバ」をテーマに、言語学のみならず、文化人類学、工学系、教育系、脳科学、認知心理学等の50名を超える国内外の研究者が協力して、その不思議に迫ります。
さらに展示の一部として、映像作家の山城大督がことばをイメージした作品を公開します。


展示の見どころ

ことばについての展示というと、「世界にはたくさんの言語がある」という、外国語の話だと思われるかもしれませんが、本展では、コトバの伝達や習得のしくみ、ヒトとコトバの関係が紹介されます。
来館者にコトバについての新しい「気づき」を提供するため、次のような角度からコトバを紹介しています。

 

■とりあげるのは、手話言語と音声言語
本展では、「手話言語」と「音声言語」という二種類の人間の言語をとりあげます。視覚や聴覚という伝達方法の違いはありますが、どちらも人間の認知能力に立脚した言語としての構造をもっています。
「なぜ手話が言語なのか」ということや「そもそも言語とはなにか」ということが、「コトバが伝わるしくみ」、「コトバを発する身体のしくみ」、「コトバを身につけるしくみ」をとおして紹介されます。

 

■解説言語に日本手話
本展では、音声言語である日本語や英語とあわせて、手話言語である「日本手話」で展示場内の解説がされます。「日本手話」が第一言語の方への情報提供手段となることはもちろん、手話が地域によって異なる表現を使用する言語であることを知らない方へは、手話の多様性を知っていただくきっかけとなるかもしれません。 

 

■言語研究の多様性
みんぱくの言語研究は、「言語学」を専門とする研究者がおこなっていますが、実は言語に関する研究は、医学、工学、教育学など、多様な分野でおこなわれています。例えば、喉から声が出る仕組みは工学系の研究、子どもが言語を習得する過程は認知科学、外国語を学習する方法は教育学、もちろん身体を使うので医学…。 国内外の50名を超える研究者の協力のもと、これらそれぞれの分野における、最新の言語に関する研究や開発の成果が紹介されます。

 

■言語の多様性――私の言語ヒストリー
展示の後半では、「私の言語ヒストリー」という動画が展示されています。ここでは、社会でさまざまな形で言語とつきあいながら活躍する20 名の方々の言語ヒストリーを紹介します。
人と言語のかかわり方は多様で、また、ライフイベントによって変化することもあります。言語に関わる脳・身体機能上の疾病や障害は身近に存在しています。言語使用が思うようにならない場合でも、補助ツールなどにより、コミュニケーションが可能です。言語のかたちに関わらず、すべての人が社会の一員であること、また、社会で活躍し得ることについて示します。

 

■言語を体験的に理解するプログラム
  本展の会期中に、さまざまな関連イベントが予定されています。講義形式のイベントや、体験型のワークショップをとおして、さまざまなコトバについて、より深く理解することができるプログラムです。
みんぱくウィークエンド・サロンでは、土佐信道氏プロデュースによる、中小電機メーカーに「擬態」した芸術ユニットである明和電機も登場します。

詳しいイベント情報は下記からご覧いただけます。
「Homō loquēns 『しゃべるヒト』 ―ことばの不思議を科学する」イベント情報


解説言語

日本語、日本手話、英語


インフォメーション

Homō loquēns 『しゃべるヒト』 ―ことばの不思議を科学する

  • 会期:2022年9月1日(木)~11月23日(水・祝)
  • 時間:10:00~17:00(入館は16:30まで) 
  • 休館日:水曜日(ただし、1123日(水)は開館)
  • 会場:国立民族学博物館 特別展示館(大阪府吹田市千里万博公園10-1)
  • 観覧料:一般880円(600円)、大学生450円(250円)、 高校生以下無料
    ※本館展示もご覧いただけます。※入館当日はチケット半券で再入場できます。
    ※期間中一部展示替えをおこないます。
    *()内は、20 名以上の団体、大学等(短大・大学・大学院・専修学校の専門課程)の授業でご利用の方、3ヵ月以内のリピーター、満65 歳以上の方の割引料金(要証明書等)。
    *障害者手帳をお持ちの方は、付添者1名とともに、無料で観覧できます。

  • 主催:国立民族学博物館
  • 協力:一般社団法人墲子寄合(NAYO)、大阪大谷大学文学部日本語日本文学科杉本ゼミ、大阪工業大学、学校法人明晴学園、公益財団法人千里文化財団、国立科学博物館、国立研究開発法人情報通信研究機構、手話引き辞典開発プロジェクト、ソフトバンク株式会社、多摩美術大学、筑波技術大学ISeeeプロジェクト、東京医科歯科大学、東京湾岸リハビリテーション病院、同志社女子大学現代社会学部現代こども学科吉永ゼミ、特定非営利活動法人Yes, Deaf Can!、豊能障害者労働センター、法政大学沖縄文化研究所、明和電機、横浜市瀬谷区聴覚障害者協会
  • 後援:朝日新聞社、 NHK 大阪放送局、京都新聞、国立国語研究所、産経新聞社、日本経済新聞社、毎日新聞社、読売新聞社

*新型コロナウイルスの感染状況により開催内容が変更される場合があります。直近の情報は主催者のサイトなどでご確認ください。

 

お問い合せ:国立民族学博物館

会場

[国立民族学博物館] 日本、〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10−1

国立民族学博物館
日本、〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10−1