「音で観るダンスのワークインプログレス」は、視覚に障害のある⼈に⾳で視覚情報を補助する「音声ガイド」から着想したテキストを⽤いて、視覚に障害のある人やない人が共にダンスを鑑賞することで、ダンスの多様な<見方>を共有するプロジェクトです。
2017〜19年の3年間、KAAT 神奈川芸術劇場の主催で、捩子ぴじんのソロダンスとともに実施されました。そして今年3月、新たにダンサーに康本雅子と鈴木美奈子を迎え、城崎国際アートセンターにてデュオ作品を創作、発表。今回は城崎での公演を踏まえ、再構成した内容で京都芸術センターにて上演されます。サウンドにアーティストの荒木優光、テキストに文筆家の五所純子、朗読に中間アヤカが加わり、音と言葉の両面からダンスに迫ります。
動きの質感や、触れることの多様なあり方を問う本作品。目の見える人は見えるまま、見えない人は見えないまま、それぞれの視点を持ち寄ることで、どのように作品のイメージを多面的に造形できるか試みます。トークでは、皆さんがどのように作品を受けとめたか、感想を共有する時間を設けます。
【キャスト・スタッフ】
振付・出演:康本雅子
出演:鈴木美奈子
サウンド:荒木優光
テキスト:五所純子
朗読:中間アヤカ
サウンドテクニカル:甲田 徹
制作:奥野将徳
企画・プロデュース:田中みゆき
2022年3月に城崎国際アートセンターで行われた「音で観るダンス」の様子