「平穏無事」「やはり家が一番」「いつもの味」等々、わたしたちは、しばしば、世界が変わらずに繰り返されることと、心の安寧とを、同じように考えることがあります。しかしながら、実際には1日たりとも同じ日などないように、世界とは本来、常に変化を続ける時空間です。
馴染みの書店の閉店から、未曽有のパンデミックまで、変化は様々な形で表れ、わたしたちの日々を乱していきます。
そんな中にあって、わたしたちは同じことを繰り返すことへの志向を持ち、常同的世界の創造に、平穏な日々を支える足場の役割を与えようとします。
「反復」に「平和」を見る―
それはいったいいかなる人間的な行為なのでしょうか。
「反復と平和――日々、わたしを繰り返す」展では「繰り返し」をテーマに7人の作家の表現を紹介しています。
出展作家
小林椋、佐々木早苗、篠原尚央、清水ちはる、鈴木かよ子、横山奈美、吉川秀昭