2014年に日本で初めて車椅子ダンサーを擁し、プロフェッショナルに新たなコンテンポラリーダンス活動を開始したインテグレイテッド・ダンス・カンパニー響-Kyoが、東京・豊島区の東京芸術劇場シアターウエストで、ダンス公演を行います。
滑らかでスピード感あふれる車椅子の動き、それに連動するダンサー達の独自の動きなど、斬新なダンスをご紹介します。
おどる童話『カタン・カタン』
原作/宮沢賢治〜シグナルとシグナレス〜より
- 振付・構成・演出:スズキ拓朗
- 出演:泉葉子、菅谷有紗、鈴木隆司、鶴家一仁
- リハーサルマネージャー:小佐野智美
- 映像:青山健一
肉 Chair - 私の身体は世界の軸である
差別とは、「わたしたち」と「彼ら」を異化することによって生じているのではないだろうか。現代社会における、ナショナリズムやコミュニタリズムも同様で感情の同質性が前提で成り立っている。「共存」や「共生」という社会理想には、常に感情の同質化されたコミュニティーがイメージされており、無意識に異質性を排除してしまう。すなわち、「共存・共生社会」と「排他的社会」とは対になっているのである。しかし、舞台上において、誰しもが平等に身体の権利を主張することが許されている。本作品では、「触れるものと触れられるもの」が相互に可逆的交換が行われる身体と場を「キアスム/ chiasme」(哲学者メルロ=ポンティの言葉)をもとに探求する旅である。
- 振付・構成・演出:浅井信好
- 出演:天方真帆、泉葉子、加藤理愛、神田初音ファレル