日本ではひらがなの誕生の頃から幅広く展開をみせたと言われる日記。現在でも学校や職場での伝達事項の日報、スポーツ選手のトレーニングメニュー記録、SNSでのつぶやきなど様々な形で私たちの生活の中に根付いています。日記の中では作者の個人的な感情や記憶、また人々や物との社会的な関係性が豊かに形成され、多様な世界が生み出されています。
本展ではそれらを新鮮な驚きを与えてくれる創造物として着目し、5名の作家が記した日記と共に、それぞれ絵画・立体などの作品、資料が展示されます。
1枚の絵画として丹念に描き込まれた絵日記が、棒人間から写実期への変化が窺える1ページが、その日の出来事を多い時には300回以上も反復して綴られたノートが、過去から現在へと目眩く展開されます。
出展作家
唯勝也
長嶋柊
廣川照章
松原日光
吉田明弘