石川県にある金沢21世紀美術館では、地域の人たちと、「誰にとっても来館しやすい、楽しい美術館」について考え、共有できる関係を目指しています。その一環として、見た目ではわかりにくい身体的特性を持ち、手話をコミュニケーションに用いる「ろう者」と共に、2018年度から映画の上映会や作品鑑賞会、美術館紹介動画の制作などを実施してきました。4年目となる2021年度は、聞こえ具合の様々な人たちと子育て中の人たちが美術館へ集い、互いの感性や気づきを尊重する場を設ける取り組みを行なっています。
本レッスンは、講師と参加者がテーマごとに集い、美術館の楽しみ方を発見・共有して発信する講座です。ひとつから参加可能なものと連続で参加するレッスンがあり、聞こえない・聞こえにくい・聞こえる人、どなたでも参加できます。
会場では、コミュニケーション・サポートとして手話通訳や要約筆記、UDトーク、館内の託児室の無償利用などのサポートサービスを受けることができます。(参加申込時に要申請)
美術館をお散歩しよう
参加形態:ひとつから参加可能(金曜か土曜を選択)
[レッスン1]あるいて、しゃべって。
美術館の広場や建物の中をいろいろな人と見てまわりながらおしゃべりしましょう。今までと違った見方を体験できるかもしれません。
講師:柏木 陽(NPO演劇百貨店代表)
*新型コロナウイルス感染拡大に伴う石川県緊急事態宣言の発令を受け、金沢市の指示により、「[レッスン1]あるいて、しゃべって。」の開催は延期となりました。今後の開催状況についてはこちらをご覧ください。
[レッスン2]まるびぃ迷子センター
美術館を探索しながら「カギ」を一緒に見つけます。美術館をより身近に感じられるかもしれません。
講師:和田ながら(したため・演出家)
開催日:7月2日(金)、7月3日(土)
あなたとわたし、違うからおもしろい 一緒に作品を見よう
耳の聞こえない西岡克浩さんと、手話で話すことができる和田さんと一緒に作品鑑賞に挑戦する連続講座。
参加形態:3回連続(金曜コースか土曜コースを選択)
受付開始:7月31日(土) 10:00
講 師:西岡克浩・和田みさ(美術と手話プロジェクト)
美術館がモーレツに好きな聞こえない西岡さんと、手話でブンブンお話しできる和田さんと作品鑑賞に挑戦しよう!
[レッスン3]聞こえない人と聞こえる人の違いを知ろう
開催日
金曜コース:9月3日(金)
土曜コース:9月4日(土)
[レッスン4]手話で見る・筆談で見る
開催日
金曜コース:10月1日(金)
土曜コース:10月2日(土)
[レッスン5]鑑賞プログラムを作ってみよう
開催日
金曜コース:10月29日(金)
土曜コース:10月30日(土)
表現力・想像力・創造力をアップしよう
参加形態:ひとつから参加可能(金曜か土曜を選択)
受付開始:10月2日(土) 10:00
[レッスン6]まるびぃのイマジネーターになろう!
金沢21世紀美術館で出合う作品には想像を豊かにする創造の種があります。視覚身体言語を研究・表現する実験、美術館でワークショップなどを行う団体「signed」の南雲麻衣・和田夏実と頭に浮かんだ想いを「視覚身体言語」で伝えてみませんか?
講師:南雲麻衣・和田夏実(signed)
開催日:11月5日(金)、11月6日(土)
[レッスン7]からだをきく、からだでみる。
これまでのレッスン1〜7で慣れ親しんだ美術館と、美術館にいる自分の身体について、ダンスアーティストのなかむらくるみと見つめ直し、新しい発見や再発見を楽しみましょう。*初来館でも参加可
講師:なかむらくるみ(ダンスアーティスト)
開催日:11月19日(金)、11月20日(土)
字幕や手話付き動画で「10のレッスン」を紹介しよう
これまでのレッスンの様子や発見を誰かに伝えよう。活動の記録映像に手話や日本語字幕を加えて発信する方法を2回の連続講座で学ぶことができます。レッスン1〜7に1回以上参加した人がレッスン8、9に参加できます。
参加形態:2回連続(金曜コースか土曜コースを選択)
受付開始:10月30日(土) 10:00
講師:廣川麻子( NPOシアター・アクセシビリティ・ネットワーク理事長 )
[レッスン8]どうして作る?どう作る?手話・字幕付き動画について
開催日
金曜コース:12月3日(金)
土曜コース:12月4日(土)
[レッスン9]グループ制作&作品発表
開催日
金曜コース:1月14日(金)
土曜コース:1月15日(土)
[レッスン10]クロージング・トーク
事前のレッスンに1回以上参加した方と講師、美術館スタッフによる意見交換会を実施します。
*2022年1月下旬に開催予定