他者とコミュニケーションをとることが苦手で集団に馴染めない、強いこだわりがあり変化を嫌う等の特徴があり、意思の疎通が難しいとされている自閉症の東田直樹が、文字盤を利用して書くという方法で、13歳のころに内面を語ったエッセイ『自閉症の僕が跳びはねる理由』。本書は、自閉症の息子を育てるイギリスのベストセラー作家デイヴィッド・ミッチェルとその妻ケイコ・ヨシダが、世界中の自閉症の子を持つ親にもこの本を読んで欲しいという願いから翻訳を行い、2013年に『The Reason I Jump』として英語版を出版しました。『The Reason I Jump』は大きな反響を呼び、その後世界30か国以上で出版され、大ベストセラーとなりました。そして2020年、本書を原作としたドキュメンタリー映画『僕が跳びはねる理由』が制作され、この春日本で公開されます。
自閉症患者の行動は、どのような内面の感情から起こるものなのか。その行動は自身にどのような影響を与えているか。また、彼らの世界が“普通”と言われる人たちとどのように異なって映っているのか。
世界各地の5人の自閉症の少年少女たちの姿やその家族たちの証言を元に明らかにしていき、普通、個性とは何か、という普遍的な疑問に改めて向き合う感動のドキュメンタリー映画です。
- 第36回サンダンス映画祭 ワールド・シネマ・ドキュメンタリーコンペティション部門 観客賞受賞
- 第39回バンクーバー国際映画祭 長編インターナショナルドキュメンタリー部門観客賞&インパクト大賞 W受賞
- 第36回国際ドキュメンタリー協会賞(IDA アワード) 作品賞・監督賞ノミネート
- 第26回放送映画批評家協会賞 ドキュメンタリー映画賞撮影賞ノミネート
- 第43回デンバー映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞受賞
- 第15回ローマ国際映画祭 最優秀外国語社会派映画賞受賞