「珈琲とエンピツ」(2011)、「友達やめた。」(2020)等ドキュメンタリー映画を中心に映像制作をしている監督・今村彩子の新作ドキュメンタリー映画「きこえなかったあの日」が2021年2月27日(土)より公開します。
東日本大震災直後に宮城を訪れた今村彩子監督が抱いたのは、耳のきこえない人たちが置かれている状況を知ってほしいという痛切な思いでした。震災から10年。手話言語条例の制定が進み、知事の会見に手話通訳がついたり、一部の市町村では役所や公共施設に手話通訳が配置されたりするようになりました。日本各地で起こった様々な災害現場でも、手話で会話ができる福祉避難所や、絵や文字による情報保障、そして、ろう・難聴者による災害ボランティアなど、これまで見られなかった新しい動きが生まれています。
東日本大震災直後の宮城を映した今村監督の作品「架け橋きこえなかった。」を2013年に発表して以来、今村監督は現在も宮城に通い、熊本地震、西日本豪雨、新型コロナウイルスの流行といった困難の渦中にいる耳のきこえない人たちの姿を記録し続けています。