奈良にある、一般財団法人たんぽぽの家は、2019年から、障害のある人とともに、伝統工芸をとおして新しい生活文化を提案するプロジェクト「NEW TRADITIONAL 伝統工芸と障害のある人の表現の相互発展」をスタートしました。伝統工芸の、地域文化との協働や、現代の生活にあわせて更新している事例から学ぶことにより、障害のある人のものづくりの可能性を探るプロジェクトです。同時に、つくり手、つかい手が交流し、これからのものづくりや伝え方について、語りあう場となっています。
この度、プロジェクトの一環として、愛知県・常滑市及びオンラインにて、展覧会などのイベント「滑らかな粘土の床が、丘陵に広がる舞台の上で」が開催されます。
【展覧会「わたしのニュートラ」】
高橋孝治(デザイナー)のディレクションで、常滑の福祉施設の敷地内で採掘した土をはじめ、陶業、陶芸の様々なつくり手の土を用いて布染、紙への漉きこみをしたり、建築陶器メーカーと新しいタイルの制作などを行いました。産地ならではのものづくりをとおして、これからの産業や表現に生かす取り組みを展示します。
高橋孝治プロフィール
株式会社良品計画の生活雑貨部企画デザイン室を経て2015年に愛知県常滑市に移住。常滑を拠点に企業や団体とプロジェクトを進行。2016-2018年 常滑市陶業陶芸振興事業推進コーディネーター。2017-2019年 六古窯日本遺産活用協議会クリエイティブディレクター。
Webサイト:https://sixancientkilns.jp/
【土器焼き】
常滑の福祉施設 ワークセンターかじまの敷地から掘った粘土を、陶土に仕立てて形づくり、土・どろんこ館の中庭にて小さな窯をつくり焼成。穴を掘り、ドーム状の粘土の屋根を被せた中で焼成する、煙が少なく安全な、原初的なやきものづくりを自由に見学できます。
*当日の制作は陶芸作家の鯉江明氏を講師に、関係者が行います。
日時:2021年1月30日(土)10:00-17:30
申込不要
【ニュートラ談義】
期間中、会場で展示に関連するトークを実施。オンライン配信も行います。
- 1月23日(土) 18:00-19:30
出演:伊奈幸洋(有限会社丸安)、桜庭幸恵(ワークセンターかじま)、水野太史(水野製陶園ラボ・水野太史建築設計事務所)、高橋孝治(デザイナー) - 1月30日(土) 18:00-19:30
出演:佐藤一信(愛知県陶磁美術館副館長)、鯉江明(陶芸家)、高橋孝治(デザイナー)
*オンライン配信の視聴、会場での参加いずれも要申込み。会場での参加は各回定員20名。
オンライン視聴・お申込みについては、こちらをご覧ください。
新型コロナウイルス感染拡大防止等のため、予定が変更となる場合があります。最新の情報は主催者ウェブサイトでご確認ください。