「トランスレーションズ展『わかりあえなさ』をわかりあおう」は、情報学研究者のドミニク・チェンの「翻訳はコミュニケーションのデザインである」という考えに基づき、「翻訳」を「互いに異なる背景をもつ『わかりあえない』もの同士が意思疎通を図るためのプロセス」と捉え、その可能性を多角的に拓いて紹介する企画展です。
「翻訳」を介したコミュニケーションは、文字による言語だけではなく、視覚、聴覚といった感覚や身体表現などを用いて、送り手と受け手をつなぐ「架け橋」の役割を担っています。その過程で生まれる解釈や変換、表現は、デザインやアートにも共通します。
本展では、AI による自動翻訳を用いた体験型の展示や、複数の言語を母国語とするクレオール話者による映像、手話やジェスチャーといった豊かな身体表現、人と動物そして微生物とのコミュニケーションに至るまで、さまざまな「翻訳」のあり方を提示する作品を紹介します。
【参加作家】
市原えつこ、伊藤亜紗(東京工業大学)+林 阿希子(NTT サービスエボリューション研究所)+ 渡邊淳司(NTT コミュニケーション科学基礎研究所)、Google Creative Lab +Studio TheGreenEyl +ドミニク・チェン、エラ・フランシス・サンダース、島影圭佑、清水淳子+鈴木悠平、Takram、長岡造形大学、永田康祐、noiz、長谷川 愛、シュペラ・ピートリッチ、Ferment Media Research、タニア&ケン・フィンレイソン+ Google Gboard team、本多達也、やんツー、ペイイン・リン、ティム・ローマス+萩原俊矢、 和田夏実+signed +筧 康明