2014年から3年に1度開催される「ヨコハマ・パラトリエンナーレ」は、横浜市の文化オリンピアードとして、障害のある・なしに関係なく文化芸術活動に参加したいと思う誰もが、出会い、そして共に創るアートプロジェクトの先駆者として誕生しました。
総合ディレクターには、自らも脚に障害がありながら、障害者とアート、そして社会の間のバリアを取り払うべく活動を広げるNPO法人スローレーベルの栗栖良依が就任。
様々な理由で会場に行きたくても行けない人たちにも楽しんでもらえるよう、オンラインや映像を通じた新しい体験の提供とライブの合わせ技で楽しめるプログラムです。
プログラム1:パラトリテレビ
プレ会期より、障害当事者から多様な分野のプロフェッショナルまで、ヨコハマ・パラトリエンナーレを通じて出会ってきた人々が集結し、オリジナル番組を制作、YouTubeで配信。会期中には、横浜市役所アトリウムの特設ステージから生配信します。
- 配信期間:2020年11月20日(金)~11月22日(日)
- 会場:オンライン、横浜市役所1Fアトリウム
- 視聴無料
配信プログラム
- 11/20(金)10:30-12:00「パラトリみらいサミット」
- 11/20(金)14:00-16:00「ヨコハマ・パラトリエンナーレ シンポジウム」
- 11/21(土)11:30-12:30「パラトリメディアラボ公開トーク『パラ枠をこえる伝えかた』」
- 11/21(土)15:00-16:00「BOOK PROJECT キュレーターズトーク」
- 11/21(土)19:30-20:30「ジェス・トム『Me, My Mouth and I』特別上映関連トーク」
- 11/22(日)11:30-12:30「パラトリフードラボ『新しい食と福祉の講座』 公開トーク」
- 11/22(日)14:00-15:00「HELLO! My Neighbors
- 11/22(日)16:00-17:00「Play 手話と詩であそぼう」
出演者
- ナビゲーター:中嶋涼子(車椅子インフルエンサー)
- パペット話者:熊谷拓明(ダンス劇作家、舞踊家)
- 撮影編集ディレクター:鹿子澤拳(ダンサー、表現者)
- 衣装:矢内原充志(ファッションデザイナー・アートディレクター)
- 撮影協力:三本木久城(映像カメラマン)
- パペットデザイン:武田久美子(コスチュームデザイナー)
- 音楽:井谷優太(サウンドクリエイター)
- グラフィックデザイン:SAFARI.inc(デザインカンパニー)
プログラム2:
BOOK PROJECT
「そのうち届くラブレター~わかりあうことの不可能さと、あきらめないことについての考察~」
障害のある表現者と多分野のアーティストによる、読む展覧会。パラトリエンナーレの第3回目となる美術展はこれまでの取り組みの延長線上に立ち、「障害」とは何かを根底から問います。人間が誰しも抱える、わかりあうことの不可能さを見据えながら、その絶望を乗り越えていく視点・姿勢をもった6名の作品に対し、8名と1組の表現者たちがそれぞれの方法で彼らの作品への応答を試みます。
*本展は、読む展覧会としてブック(本)の形式で編まれ、公式ウェブサイトでも展開されます。
- 展示期間:11月18日(水)〜11月24日(火)
- 会場:オンライン
*横浜市役所で本1,000部を無料配布
*横浜市役所展示スペースAで、山本高之、鎌江一美、杉浦篤、川戸由紀、華雪の作品展示もあります。 - 参加無料
キュレーター
- リーダー:金澤韻
- 田中みゆき
- 畑井恵
参加アーティスト *順不同
ジェス・トム(作家、美術家)、リ・ビンユアン(現代美術家)、山本高之(現代美術家)、鎌江一美(やまなみ工房)、井口直人(さふらん生活園)、杉浦篤(工房集)、川戸由紀(アートかれん)
応答するひと *順不同
松本美枝子(写真家、美術家)、中川美枝子(「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」スタッフ)、華雪(書家)、磯子区障害者地域活動ホーム+飯塚聡(映像作家)、柏木麻里(詩人)、船越雅代(料理家/アーティスト)、金氏徹平(現代美術家) 、dj sniff(音楽家)、横山裕一(美術家、漫画家)
特別参加アーティスト
ジェス・トム(作家・美術家)
『Me,My Mouth and I』特別上映
自身のトゥレット症候群(チックの一種)を創造的に昇華するため、アーティスト活動を行うJess THOMが、「アンリミテッド・フェスティバル」で披露し、話題を呼んだ作品『Not I(わたしじゃないし)』の創作プロセスが描かれたドキュメンタリー映画『Me,My Mouth and I』を日本初公開します。(バリアフリー日本語字幕付き)
- 上映期間:2020年11月18日(水)~11月24日(火)
- 会場:オンライン(11/18開設)
ヨコハマ・パラトリエンナーレYoutube公式チャンネル
プログラム3-①:サーカスアニメーション
両足義足のサーカスアーティストであるエリン・ボールをはじめとした世界のサーカスアーティストと日本初のソーシャルサーカスカンパニーSLOW CIRCUS PROJECTのメンバーが、時空を超えたサーカスアニメーションの共創に挑戦します。
- 開催日:11月18日(水)~24日(火)
- 会場:オンライン、横浜市役所アトリウム
- 参加無料
メンバー
- クリエイティブプロデュース:栗栖良依(SLOW LABEL)
- 演出:金井ケイスケ(サーカスアーティスト/SLOW CIRCUS PROJECT)
- 脚本:益山貴司(劇作家・劇団子供鉅人)
- 撮影・監督・編集:矢彦沢和音(ビデオグラファー)
- 出演:エリン・ボール、ダニエレ・ジャングレコ、エクセキエル・シルバ、SLOW CIRCUS PROJECT
プログラム3-②:パラトリみらいサミット
個性豊かなSLOW CIRCUS PROJECTのメンバーと、みなとみらい本町小学校5年生のこどもたちが議論を交わします。“全人類アカンパニスト化計画!めざせ、だれかの伴奏者“をテーマに、みんなが暮らしやすい街について考えます。
- 開催日:11月20日(金)10:30-12:00
- 場所:オンライン
- 参加無料
- 協力:横浜市立みなとみらい本町小学校
メンバー
- ファシリテーション:栗栖良依(SLOW LABEL)
- ファシリテーション:SLOW CIRCUS PROJECT
- ゲスト:エリン・ボール(サーカスアーティスト)
ドキュメント展示
2014年からのヨコハマ・パラトリエンナーレの歩みを写真や映像等で振り返る展示です。港南福祉ホームとミナペルホネンの協働で続けられてきた刺繍のプロジェクト「sing a sewing」の新作の展示販売も行います。
- 日時:2020年11月18日(水)~11月24日(火)9:00-20:00
- 会場:横浜市役所2F プレゼンテーションスペース