1961年、インド・ニューデリーに生まれたダヤニータ・シン。アーメダバードの国立デザイン大学や、ニューヨークの国際写真センター(ICP)で写真を学んだ後、ボンベイのセックスワーカーや児童労働、貧困などのインドの深刻な社会問題を8年間に渡り撮り続けました。欧米雑誌のカメラマンとしてキャリアをスタートしたダヤニータ・シンですが、徐々に貧しいインドのステレオタイプな写真を撮ることに疑問を持ち、1990年代後半にフォトジャーナリストの仕事を完全に辞め、アーティストとしての活動を開始します。
視覚的な小説とも呼べるような、ドキュメンタリーとフィクション、夢と現実、不在と実在が交差したユニークな表現。詩的で美しい世界のなかに、現代写真・美術が抱える問題や、現代社会におけるセクシュアリティ、格差、階級、ジェンダー、アーカイブ、情報等の様々な問題が示唆されています。
東京都写真美術館の総合開館20周年を記念して開催される本展では、ダヤニータ・シンの初期の代表作『マイセルフ・モナ・アハメド』、『第3の性』、『私としての私』をはじめ、近作『セント・ア・レター』や、最新作を含む『美術館』が日本初公開されます。この機会に是非、ダヤニータ・シンの世界観をお楽しみください。
*詳細は東京都写真美術館の公式ホームページよりご確認ください。
http://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2778.html
タイトル:総合開館20周年記念「ダヤニータ・シン インドの大きな家の美術館」
会期:2017年5月20日(土)~7月17日(月・祝)
開館時間:10:00–18:00(木・金は20:00)※入館は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日(ただし7/17[月・祝]は開館)
会場:東京都写真美術館 2階展示室
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
観覧料:一般 800円、学生 700円、中高生・65歳以上 600円
主 催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館/朝日新聞社
協 賛:東京都写真美術館支援会員/凸版印刷/資生堂
協 力:全日本空輸