日本財団 DIVERSITY IN THE ARTSは、誰もが参加できるインクルーシブな社会の実現を目指し、障害のある方のアート活動を中心に多様性の意義と価値を広く伝え、越境や交錯、交歓の喚起を導くプロジェクトに取り組んでいます。
「第3回 日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS公募展」では、障害のある方が制作した過去に受賞歴のない作品を募集します。前回公募では、14カ国から、約2,000点の作品応募がありました。絵画、イラスト、グラフィックデザイン、書、写真、造形など。素材やテーマは自由です。募集期間は、2020年6月15日(月)~7月5日(日)迄、最終審査は9月中旬頃を予定しています。
審査は、7名の美術家や美術関係者が、各々の領域の知見で作品を選定します。入選作品は、東京・横浜のギャラリーでの公開を予定しています。既成概念や美術史などに影響されない、心揺さぶるような作品のご応募をお待ちしています。
私たちの価値観が覆されるほどの多彩な作品。それぞれにある作品の価値を見出し、共感したり、理解したり、違いを認め合うことは、人をより豊かにしてくれるでしょう。そして、次々と生まれてくる新しいアーティストたちの逞しいほどの表現力は、この社会において凝り固まった概念の壁を突き破り新しい世界を切り開き、これからの社会において求められる意義深い力であることを確信しています。
*今回より審査方法を変更しました。それに伴い、応募方法も変更しております。募集要項詳細をご確認の上ご応募ください。募集要項、応募用紙は以下よりダウンロード頂けます。
・募集要項(国内応募)詳細(2020公募展 募集要項.pdf)
・応募用紙(PDF/Word)
*日本国外からの応募については、英語表記の募集要項をご確認ください。
https://www.diversity-in-the-arts.jp/en/news/19235
【募集概要(国内応募)】
出品規定:国内外を問わず、障害のある方が制作したアート作品で過去に受賞歴のない作品。
応募資格:作者本人または親権者(未成年)、保護者、後見人もしくは作者から作品の使用権を移譲された法人。
応募点数:1作者につき3点以内とします。
出品規格:
<種類>
絵画、イラスト、グラフィックデザイン、書、写真、造形など。素材やテーマは自由です。
*生花など生鮮物を用いた作品、火器などの危険物を用いる作品は対象外とします。
*他者の著作権や肖像権に抵触する作品は対象外とします。
*第三者の肖像、プライバシー及び著作物等を含む応募作品については、応募及び主催者による利用について、当該権利者からの事前の使用許諾・承認を受けたうえでご応募ください。主催者は応募作品の利用によって、応募者および第三者に生じた一切の損害について責任を負いかねます。
*受賞歴のある作品であることや、著作権等第三者の権利を侵害していることが判明した場合は、入選や受賞等を取り消すことがあります。
<額装>
額装の必要はありません。
*額装をした上で作品の送付を希望される場合は、ガラスは使用しないでください。
<大きさ・重量>
展示の制約上、下記のサイズを限度とします。
・平面作品:縦200㎝×横120㎝以内
*写真作品は、原則4ツ切りサイズ(25.4cm×30.5cm)以上とします。プリント方法も作品の一部と見なします。
・立体作品:高さ200㎝×幅150㎝×奥行150㎝ 重量50kg以内
応募受付期間:2020年6月15日(月)~7月5日(日)
応募料金:無料
*応募書類の郵送料、二次審査(現物審査)の際の作品往復輸送料は、応募者の負担となります。
応募条件:
・入選作品(審査員賞/入賞/佳作)は、日本財団DIVERSITY IN THE ARTSに最長1年間お貸しいただき、入選作品展覧会での展示及び広報、作品図録への掲載、日本財団DIVERSITY IN THE ARTSが発信する情報媒体(ウェブサイト、SNS等)への掲載、その他メディアなどの利用にご同意いただけること。
・本事業の記録画像などの利用にご同意いただけること。
【審査方法】
・一次審査(書類審査):二次審査(現物審査)に進む作品を選出します。
*二次審査に進まれる方へは、詳細と合わせて作品送付先を別途お知らせいたします。
・二次審査(現物審査):審査員賞7点/入賞43点/佳作50点(予定)を選出します。
【応募方法】
応募用紙に必要事項をご記入の上、Eメールまたは封書のいずれかでご応募ください。
*一次審査は書類審査ですので、応募用紙のみ受付けます。作品は送付しないでください。作品現物が届いた場合は送料着払いにて返送いたします。
*応募用紙をコピーして使用する場合は、縮小せず、A3(もしくはA4 2枚)にコピーしてください。
*複数の作品を応募される場合は、1作品ごとに応募用紙を作成し、まとめてお送りください。また合計の応募作品数を、Eメールの本文、または郵送の場合は封筒裏面に記載してください。
*応募用紙はコピーをとり、お手元に保管してください。応募用紙および作品写真の返却はいたしません。
応募用紙送付先:日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 公募展 係
〒530-0022 大阪府大阪市北区浪花町13-38千代田ビル北館4F-E(特定非営利活動法人 CUE-Arts内)
TEL 06-6940-6767/FAX 06-6940-6768
Eメール contest@diversity-in-the-arts.jp
*お電話でのお問い合わせは、土日祝を除く10:00~17:00
【審査員】
秋元雄史
東京藝術大学大学美術館館長・教授、練馬区立美術館館長
1955年東京都生まれ。東京芸術大学美術学部絵画科卒業後、1991年よりベネッセアートサイト直島のアートプロジェクトに関わる。2004年より地中美術館館長、ベネッセアートサイト直島・アーティスティック ディレクターを兼務。2007年~2017年3月まで金沢21世紀美術館館長。「金沢アートプラットホーム2008」、「金沢・世界工芸トリエンナーレ」、「工芸未来派」、「井上有一展」等を開催。2013年4月~2017年3月まで秋田公立美術大学客員教授。2013年4月~2015年3月まで東京藝術大学客員教授。2015年より東京藝術大学大学美術館館長・教授。2017年より東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 文化・教育委員会委員、2018年より練馬区立美術館館長を兼務。
上田バロン
FR/LAME MONGER代表/イラストレーター
目が個性的でボールドラインかつアグレッシブなスタイルのキャラクターイラストレーションを描く。主に広告や出版、ゲーム・メディアなど国内外で展開。代表作にマクドナルドコラボ・Google Chromeアーティストテーマ・ichikoroキャラクターデザインはじめ、布袋寅泰・EXILE・Perfumeなどのアートワーク。大人気人狼ゲームのキャラクターワーク。人気チーズタルト専門店PABLOの内装壁画。K-Design Award2017受賞。琳派400年の風神雷神を描き虎屋京都ギャラリーで披露。Redbull Ignition招待アーティスト。LIMITS世界大会2017で世界3位。玄光社より上田バロン初作品集「EYES」発売。
エドワード M. ゴメズ(Edward M. Gómez)
RAW VISION 主任編集者
アートジャーナリスト、評論家、グラフィックデザイナー。ロンドンに拠点を置くアウトサイダー・アートマガジン『RAW VISION』の主任編集者であり、アメリカの雑誌『Art & Antiques』のニューヨーク通信員である。『ニューヨーク・タイムズ』、『アート+オークション』、『メトロポリス』(アメリカ)、『フォーク・アート・マガジン』、『ハイパーアレルジック』、『ジャパンタイムズ』(東京)、『リフォーマ』(メキシコシティ)、『ジャマイカ・オブザーバー』(キングストン)や、その他多くの出版物に記事や写真を提供している。彼が新しく製作したバルトン・タイラーについての映画は2017年に公開された。ニューヨークと東京を拠点に活動中。スイス・ローザンヌのアール・ブリュット美術館諮問機関員を務める。
藏座江美
一般社団法人ヒューマンライツふくおか 理事
熊本市現代美術館在職中に国立療養所菊池恵楓園入所者と出会い、以降、様々な気づきを与えられる。2015年より一般社団法人ヒューマンライツふくおかの理事として、菊池恵楓園絵画クラブ金陽会の作品調査、保存活動を始める。また、松丘保養園、長島愛生園、星塚敬愛園、奄美和光園でも調査を行い、記録を残すために奔走中。「いのちのあかし展」(2016)「ふるさと、奄美に帰る」「「知らない」を観に行こう。」(2018)「えとことば~絵の中のふるさと~」「ふるさと、奄美に帰る 東京編」(2019)「ここから」(2020)など、各地で金陽会の絵画展を開催している。
中津川浩章
美術家/アートディレクター
美術家としての制作活動と同時に、さまざまな分野で社会とアートの関係性を問い直す取り組みを行う。表現活動ワークショップ、バリアフリーアートスタジオ、美術史ワークショップ、講演等を通じて人間が表現することの意味、大切さを伝えている。アートスタジオディレクション、展覧会企画・プロデュース、キュレ―ションを数多く手がけ、川崎市岡本太郎美術館「岡本太郎とアール・ブリュット」展キュレーター、「ビッグ・アイ アートプロジェクト」展覧会アートディレクター等々務める。NPO法人エイブル・アート・ジャパン理事、NPO法人アール・ド・ヴィーヴル理事、一般社団法人Get in touch理事。Art InterMix代表。
永野一晃
写真家
公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員・京都読売写真クラブ代表・フォトコンテスト審査員等。1945年京都市生まれ。印刷会社企画部勤務を経てフリーの写真家。京都を中心に、骨董美術品・建築・料理・伝統工芸・人物ルポなどを撮影し出版物・雑誌に発表している。
望月虚舟
書家
1949年、姫路市生まれ、新潟大学教育学部書道科卒業。現在姫路市立好古学園大学校講師、毎日書道展関西展実行委員。毎日書道展運営委員、大賞選考委員を経て、現在に至る。近畿地区独立書人団近畿地区統括、姫路美術協会運営委員、毎日書道展大賞受賞、(公財)独立書人団会員賞受賞、虚舟書法会会長として活躍中、作品揮毫、作品解説を通じて、書の臨書感、創作感を講話、研究集録などを通じて、自論を展開している。著書『コツがわかれば誰でも書ける』など。