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(カテゴリー)展覧会

(ニュースのタイトル)アーツ前橋(群馬・前橋市)で展覧会「表現の生態系 世界との関係をつくりかえる」を開催

(更新日)2019年10月07日

(この記事について)

障害、福祉、ケア、ローカル、ジェンダー、共同体、自然…などをキーワードに

本文

 あらゆる存在によって構成される生態系でささやかれる小さな声を誰かが聴き取り、目に見える表現にすることで、個人の心を震わせ、共鳴することがあります。自分以外の異なる存在に目を向ける時、私たちはこの社会におけるしがらみや境界に出合い、現代社会における価値観の中で生きることの困難さを感じることもあります。このような状況において、芸術や美術館にはどのような役割が求められているのでしょうか。
 アーツ前橋は、福祉、教育、医療などの分野と協働して行う「表現の森」プロジェクト2016年に開始し、現代社会において分断されている生の全体性を「表現」を通じてつなぎ直すような試みを行っています。本展では、現代だけでなく歴史や異なる地域を横断しながら、世界との関係をつくりかえていく実践こそ現代の芸術に託された重要な役割なのではないかという期待を込め、31組のアーティストの作品やプロジェクトを紹介します。
 「表現の森」の新たなプロジェクトとしては、県内でLGBTQ支援をテーマに活動を行う団体ハレルワとその分野での先駆者である山田創平、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ、あかたちかことともにマイノリティの権利に対して私たち自身がどのような行動をとることができるのかを考えるプロジェクトの作品を提示します。

【出展作家】
あかたちかこ+ハレルワ/イケムラレイコ/石坂亥士山賀ざくろ+えいめい+じゃんけんぽん/糸井潤/アンナ・ヴィット/岡本天明/オノサト・トシノブ/尾花賢一石倉敏明金井南龍川瀬慈鴻池朋子地主麻衣子白川昌生/ブルーノ・タウト/高山明Port B+あかつきの村/滝沢達史+アリスの広場/長重之西沢彰出口王仁三郎/出口なお/ジャン・デュビュッフェ/東宮稔中村裕太成瀬杏子廣瀬智央後藤朋美+のぞみの家/ブブ・ド・ラ・マドレーヌ/ヨーゼフ・ボイス/松澤宥/アンリ・ミショー/三輪途道山田創平/ヴィフレド・ラム


ブブ・ド・ラ・マドレーヌ

高山明

鴻池朋子

金井南龍

尾花賢一

糸井潤


【関連イベント】
①トーク「表現の生態系とは何か?」
本展のコンセプトメイキングのために集まった企画委員によるこれまでの意見交換や地域リサーチ、新作制作に関する舞台裏についてお話します。

日時:20191012日(土)14:00-16:00
講師:石倉敏明、白川昌生、山田創平、住友文彦(アーツ前橋館長)、今井朋(本展担当学芸員)
会場:アーツ前橋 スタジオ
定員:先着40
参加無料

②トーク「前橋聖務日課」
1979年にエマウス運動として始まった「あかつきの村」と協働して制作した《前橋聖務日課》(2016年)や今回の新作を通して共同体のあり方を考えます。

日時:20191022日(火・祝)14:00-15:30
講師:石倉敏明、猪股剛(臨床心理士)、高山明(Port B)、田中沙季Port B)、福西敏宏(プロジェクトコーディネーター)
会場:アーツ前橋 スタジオ
定員:先着40
参加無料

③上映+トーク「神々との饗宴」
「精霊の馬/When Spirits Ride Their Horses」(日本語字幕版、28分)の上映と企画展内で上映される「春駒」「ラリベロッチ」の作品から、儀式や霊媒についてのトークを展開します。

日時:2019112日(土)14:00-16:30 
講師:川瀬慈(国立民族学博物館准教授)、白川昌生、住友文彦
会場:前橋シネマハウス(アーツ前橋と同じ建物の3F
定員:先着50
協力:前橋映像祭2019
参加無料

④トーク「アートとフクシ」表現の森シンポジウム
アクティビスト/元セックスワーカーとしても活動するブブ、ひきこもりや不登校の経験のある若者たちと活動を行う滝沢と「アートと福祉」の関係を考えます。

日時:20191124日(日)14:00-15:30
講師:滝沢達史(本展参加作家、アーティスト)、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ(本展参加作家、アーティスト) 
会場:アーツ前橋 スタジオ
定員:先着40
参加無料

⑤トーク「アートを通して考える「マイノリティ」と「市民運動」」表現の森シンポジウム
群馬におけるマイノリティの現状や、人権状況、いま求められる施策や対応について語り、そのような現状に対してアートをはじめとした「表現」が持ちうる力について考えます。

日時:2019121日(日)14:00-16:00
講師:あかたちかこ(大阪市立阿武山学園/児童自立支援施設講師)、間々田久渚(ハレルワ代表)、山田創平、吉野晶(弁護士)、今井朋
会場:アーツ前橋 スタジオ
定員:先着40
参加無料

⑥トーク「アウト・オブ・民藝 ― 民藝運動のはぐれもの|群馬篇」
『アウト・オブ・民藝』(誠光社、2019年)の著者によるブルーノ・タウト、達磨、郷土玩具など群馬の工芸を巡るなかよしトーク。

日時:2020112日(日)14:00-15:30
講師:軸原ヨウスケ(デザイナー)、中村裕太(本展参加作家、アーティスト)
会場:アーツ前橋 地下展示室
定員:先着30
参加無料 *要観覧券

⑦学芸員によるギャラリーツアー
日時:20191116日(土)、1214日(土)いずれも14:00-15:00 
会場:アーツ前橋 1階・地下展示室
参加無料
*要観覧券、事前申し込み不要

⑧おしゃべりアートデイズ
日時:2019122日(月)~8日(日)
平日14:00-14:30/土日11:15-11:45
会場:アーツ前橋 1階・地下展示室
参加無料
*要観覧券

*⑦を除くお申込みは、下記のお問い合わせ先をご覧ください。


インフォメーション

表現の生態系 世界との関係をつくりかえる
日時:2019年10月12日(土)〜2020年1月13日(月・祝)
時間:10:00-18:00(最終入場17:30)
休館日:水曜日、年末年始(2019年12月28日〜2020年1月4日)
会場:アーツ前橋
前橋市千代田町5-1-16
観覧料:一般600円/学生・65歳以上・団体(10名以上)400円/高校生以下無料
*2019年10月28日(月)群馬県民の日、12月10日(火)世界人権デー、2020年1月9日(木)前橋初市まつりの日は無料
*以下の方は無料でご入場いただけます。
1) 障害者手帳をお持ちの方と介護者1名
2) 雇用保険受給資格者証をお持ちで求職中の方
3) 児童扶養手当証書をお持ちの方
4) 要介護(支援)認定有効期限内の介護保険被保険者証をお持ちの方
5) 難民認定証明書をお持ちの方
6) 生活保護受給票をお持ちの方
7) 教員
8) 福祉施設に勤務されている方
9) 美術・医療・福祉・教育を専門に学ぶ学生

主催: アーツ前橋
企画協力:石倉敏明(秋田公立美術大学准教授)、白川昌生(アーティスト)、山田創平(京都精華大学准教授)
協力:アートによる対話を考える実行委員会、京都精華大学
後援:上毛新聞社、群馬テレビ、FM GUNМA、まえばしCITYエフエム、前橋商工会議所  

お問い合わせ:アーツ前橋
TEL027-230-1144
FAX:027-230-1144
Mailartsmaebashi@city.maebashi.gunma.jp
URL:http://artsmaebashi.jp