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(写真について)アドルフ・ヴェルフリ《小鳥=揺りかご.田舎の=警察官.聖アドルフⅡ世., 1866年, 不幸な災=難》
©Adolf Wölfli Foundation, Museum of Fine Arts Bern

(カテゴリー)展覧会

(ニュースのタイトル)世界中を冒険する魅惑の画家『アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国』、 日本初となる大回顧展がついに東京へ上陸!

(更新日)2017年04月28日

(この記事について)

アウトサイダー・アート/アール・ブリュットを代表する伝説的な芸術家、アドルフ・ヴェルフリの大規模な個展が兵庫県立美術館、名古屋市美術館に続き、4月29日(土)から東京ステーションギャラリーで開催されます。

本文

アドルフ・ヴェルフリは1864年、スイス・ベルン郊外の貧しい家庭に、7人兄弟の末っ子として生まれました。孤独悲惨な幼少期を送ったヴェルフリは、31歳のときに統合失調症と診断され精神科病院に収容されます。彼が突然、絵を描き始めたのはその数年後のことです。以後、亡くなるまでの約30年間を病院で過ごしたヴェルフリは、生涯で25,000ページにも及ぶ絵を病室で一心不乱に描き続けました。

アドルフ・ヴェルフリ《氷湖の=ハル〔響き〕.巨大=都市》、1911年
©Adolf Wölfli Foundation, Museum of Fine Arts Bern

アドルフ・ヴェルフリ《フリードリヒ大王の揺りかごの側で》、1917年
©Adolf Wölfli Foundation, Museum of Fine Arts Bern

アドルフ・ヴェルフリ《ヴェイエリアーナ・フォン・デュルシア》、1917年
©Adolf Wölfli Foundation, Museum of Fine Arts Bern

自分の不幸な生い立ちを描き換え空想の世界を旅する旅行記『揺りかごから墓場まで』をはじめ、理想の王国を築き世界征服を企んだ『地理と代数の書』、音楽監督として作曲した『歌と行進のアルバム』など、数々の独創的な物語をつむぎだしました。余白を残さず絵と文字と音符で埋め尽くされた作品はどれも、類を見ない表現力と奇想天外な物語性、そして音楽への驚くべき情熱に溢れています。彼が描いたのは空想の世界の出来事ではなく、すべて真実と わない自らの姿を投影したものでした。

日本における初めての大規模な個展となる本展では、全長4メートルを超える大作《アリバイ》など、ヴェルフリの初期から晩年までの貴重な作品、74点が展示されます。緻密にして壮大 、エキセントリックにしてファンタスティックな創造力を是非その目で確かめてみてはいかがでしょうか。

*詳細は東京ステーションギャラリーの公式ホームページよりご確認ください
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201704_adolfwolfli.html

【展覧会情報】
タイトル:「アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国」
会期:2017年429日(土)~618日(日)
開館時間:10:00~18:00 *金曜日は20:00まで *入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日 *ただし5/1(月)は開館
会場:東京ステーションギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
入館料:一般 1100円、高校・大学生 900円、中学生以下無料

主催:東京ステーションギャラリー(公益財団法人東日本鉄道文化財団)、東京新聞
企画協力:ベルン美術館 アドルフ・ヴェルフリ財団
後援:スイス大使館
協力:スイス インターナショナル エアラインズ

 *公式図録『アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国』(服部正監修、国書刊行会、2017年)も販売しています。
http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336061416/

紙のトランペットを持つアドルフ・ヴェルフリ、1926年
©Adolf Wölfli Foundation, Museum of Fine Arts Bern


会場

[東京ステーションギャラリー] 日本東京都千代田区丸の内1丁目9 東京ステーションギャラリー

東京ステーションギャラリー
日本東京都千代田区丸の内1丁目9 東京ステーションギャラリー