福島県にある〈はじまりの美術館〉は、2014年6月 築130年の酒蔵「十八間蔵」を改修して誕生した美術館です。運営母体である安積愛育園は、設立から約50年にわたり主に知的に障害がある方の支援事業を行なっており、福祉とアートが共存する場所として、人の表現が持つ力や、人のつながりから生まれる豊かさを大切に、地域のコミュニティーの起点となる、「誰もが集える場所」となることを目指しています。
本展は、「みる」「さわる」「かんじる」「はなす」の4つをキーワードに、鑑賞における人それぞれの感じ方の違いを大切に、コミュニケーションを育む展覧会です。「木彫りの絵画」や、「ガムテープに覆われた福助人形のような作品」など、言葉の情報と視覚的な情報のずれがある作品や、「作品」として制作されたものではなく、障害者支援施設の余暇活動でのやりとりから生まれたものが出品され、アートとはなにか、鑑賞とはなにかを鑑賞者と一緒に問い直します。靴を脱いで展示室に入ると、まずはいつも通りの鑑賞。そして復路は「さわる」ことができる展覧会構成になっています。そこで感じたことをカフェで話してみたり、伝言板に残してみたり。美術館をでてからも「ちがうかも」の旅は続きます。
*トークイベント、ワークショップなどの関連イベント情報は、はじまりの美術館のホームページ、及びSNSよりご確認ください。
はじまりの美術館:http://hajimari-ac.com/
【出展作家】
乾ちひろ、大崎晴地、佐久間宏+歴代支援員、高岡源一郎、高橋舞、光島貴之、山本麻璃絵
【展覧会情報】
展覧会名:「あなたが感じていることと、わたしが感じていることは、ちがうかもしれない」
会期:2017年4月8日(土)~2017年7月9日(日)10:00~18:00
(火曜休館、5月27日(土)休館)
会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗町新町4873)
料金:一般500円、65歳以上250円、高校生以下・障がい者手帳をお持ちの方および付添いの方(1名まで)無料
主催:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館
後援:福島県、福島県教育委員会、猪苗代町、猪苗代町教育委員会、あさかホスピタルグループ(申請中含む)
協力:NPO法人クリエイティブサポートレッツ、視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ、びわこ学園医療福祉センター野洲
助成:公益財団法人福武財団