第152回芥川賞受賞者である小野正嗣さんと第152回直木賞受賞者である西加奈子さんを迎えて、「愛すること」をひもときます。小野さんの小説には郷里の大分県の海辺の町に暮らす人々、そして西さんの小説には大阪でたくましく生きる子どもたちがよく出てきますが、いずれも登場人物たちに注がれる作者の温かな視線を感じずにはいられません。お二人にお話を伺いながら、「愛」という大きなテーマを照らし出すいくつかの考えを探ります。
©講談社
小野正嗣 おの まさつぐ
1970年、大分県生まれ。小説に『にぎやかな湾に背負われた船』、『夜よりも大きい』、『獅子渡り鼻』など、訳書にマリー・ンディアイ『ロジー・カルプ』、アキール・シャルマ『ファミリー・ライフ』などがある。2015年、『九年前の祈り』で第152回芥川龍之介賞受賞。
撮影:若木信吾
西 加奈子 にし かなこ
1977年テヘラン生まれ。カイロ、大阪で育つ。2004年『あおい』でデビュー。2007年『通天閣』で織田作之助賞、2013年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で直木賞受賞。
小澤慶介 おざわ けいすけ
1971年生まれ。現代アートの学校「アートト・スクール」主宰、インディペンデント・キュレーター。
LOVE LOVE LOVE LOVE 展プレイベントキュレーター 、アーカスプロジェクトのディレクターなどを兼務。
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愛についての2、3の断章 | 日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS | LOVE LOVE LOVE LOVE展 プレイベント
日程・会場
DATE / VENUE
はじめに
愛、それは自分を取り戻し、夢中になり、他人を慈しみ、祈り、つくりあげるもの。この時代、いちばん必要とされているのは、「愛」ではないでしょうか。LOVE LOVE LOVE LOVE 展は、そんな「愛」がテーマの展覧会。感覚に従い、トライアンドエラーを経て、それぞれの表現にたどり着いた作品たち。それらを通して、愛と創作の深いつながりをひもといていきます。今回は、開催1年前のプレイベントとして、考え中・準備中のあれこれを、まるごとシェアします。トークイベントやワークショップ、作品展示など、もりだくさん。来年の展覧会に向けて、みんなで楽しく愛をもみもみしましょう。
会場で、いろんなLOVEをつくろう!
2020年の出展作家から、16組の作品を展示。作家の公開制作や、子どもから大人まで、誰でも参加できるワークショップも開催します。
作家やクリエイターなど幅広い分野からゲストを迎え、トークイベントやワークショップを開催。ここで生まれたアイデアやヒントを、来夏の展覧会へつないでいきます。
さまざまな人がアートに出会う機会をつくるアクセス·アート·プログラム。アクセシビリティの検証、スクール事業、ボランティアとの協働など、来年に向けた活動の今を全公開!?
LOVE LOVE LOVE LOVE 展のメインビジュアルのハートは何でできてる?今回新たに制作した体験展示で、自分の体を使った、オリジナルのハートづくりにチャレンジ!
ワークショップ
本能と創造性が爆発する、山形県にある“超”児童館「キッズドームソライ」が東京に初出張!さまざまな素材や道具を使って自由にものづくりができるワークショップを、3日間通して行います。つくった作品は全て持ちかえれます。
時間: 10:00–18:30(最終日は16:30まで)
参加方法: 無料、事前申し込みなし
キッズドームソライ
遊びを通して生きるチカラを育む児童遊戯施設として2018年11月、山形県鶴岡市にオープン。
大型遊具のある「アソビバ」と、工作やアート体験ができる「ツクルバ」を自由に行き来して遊べます。対象は0歳~小学6年生。
ウェブサイト
また、アーティストによるスペシャルワークショップも開催します(事前申し込み制)。詳細・申し込みは以下リンクよりご覧ください。
7月14日(日)占部史人「航海図を描こう!」
7月15日(月・祝)西尾美也 工夫して着る服「くふぅく」
公開制作
出展作家のうち数名は、共同のアトリエで制作を行っています。公開制作では、工房集(埼玉県)や、やまなみ工房(滋賀県)、るんびにい美術館(岩手県)で活動している作家たちが、ふだんアトリエで取り組んでいるように作品を制作します。
撮影:間部百合
工房集
1984年に開設したみぬま福祉会が、2002年に開かれた場所づくりを目指し、「集(しゅう)」と名付けられたこの工房には、ギャラリーやアトリエ、カフェ、ショップ、庭などがあり、作家だけではなく建築家やキュレーターらとも協働して活動を行っている。近隣にある同法人の工房を含め、作家たちは絵画や織り、木工、写真、書、紙粘土、ステンドグラスなど多岐に渡る表現方法を追求している。公開制作には、納田裕加さん が参加。
7月16日(火) 13:00-14:30
撮影:松岡一哲
やまなみ工房
1986年に滋賀県甲賀市に開かれた、作家の共同アトリエであり福祉施設。陶芸や絵画、刺繍など、6つのグループに分かれて活動し、ひとり一人が素材や表現方法を選び、独自の表現を探っている。ファッションブランドとのコラボレーションなども行う他、2018年には、やまなみ工房の作家に着目したドキュメンタリー映画「地蔵とリビドー」が全国各地で公開されるなど、多方面から注目を集めている。公開制作には、井村ももかさん 、清水千秋さん が参加。
7月14日(日)、15日(月・祝) 10:00-16:00
撮影:松岡一哲
るんびにい美術館
岩手県花巻市にある、アトリエが併設された小さな美術館。アートを通してボーダーレスな(境界のない)世界を垣間見せることを目指す。美術館2階のアトリエでは、作家たちが日々通って、創作活動に打ち込んでいる。ギャラリーではさまざまな企画展を実施、自家製パンや地元野菜を使った料理を提供するカフェ、作家の作品をデザインに取り入れたグッズを販売するショップもある。公開制作には、小林覚さん 、似里力さん が参加。
7月15日(月・祝) 10:00-15:00
イベント (参加費無料・事前申し込み優先) ※席数に余裕がある場合は当日参加も可能です!
作家やクリエイターなど幅広い分野からゲストを迎え、トークイベントやワークショップを開催。ここで生まれたアイデアやヒントを、来夏の展覧会へつないでいきます。(特記なき場合の定員は100名です。)
7月14日(日)エリーローズさん、やついいちろうさんのゲスト出演決定!
7月14日(日)10:30-11:30 「愛、語っちゃおうぜ!」
詳細はこちら
10:00
10:30
11:00
11:30
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17:30
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あなたと展覧会をつなぐ橋。 アクセス・アート・プログラム
撮影: 木奥恵三
障害や国籍などにかかわらず、あらゆる人が展覧会を楽しめる環境を整えるとともに、展覧会へのさまざまな関わりの場をつくり、「展覧会」と「人」をつなぎます。
この「つなぎ手」となるのは、約200名のボランティアスタッフです。会場案内のほか、鑑賞プログラムや出張ワークショップなど、多くの人がアートを通じて学び、交流する機会を支えます。ボランティアスタッフ自身が学ぶ機会として、研修や専門家によるレクチャーなども予定しています。
プレイベントでは、来夏に向けた取り組みを紹介、ボランティアスタッフの募集を開始するほか、活動について気軽に相談ができる窓口を開設します。
アクセス・アート・プログラムに関連するオープンミーティングも開催します(事前申し込み制)。詳細・申し込みは以下リンクよりご覧ください。
7月15日(月・祝)あなたと展覧会をつなぐ橋アクセス・アート・プログラムって何だろう?
7月16日(火)アクセス・アート・プログラムのミライ!ここ東京から考える。
メインビジュアルのハートを、 自分でつくってみよう!
LOVE LOVE LOVE LOVE 展のメインビジュアルのハートは何でできてる?今回新たに制作した体験展示で、自分の体を使った、オリジナルのハートづくりにチャレンジ!
東京ミッドタウン・ホールA へのアクセス
東京ミッドタウン・ホールA
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-2 ミッドタウン・イーストB1F
都営大江戸線「六本木駅」8番出口より直結
東京メトロ日比谷線「六本木駅」より地下通路直結
※東京メトロ日比谷線から東京ミッドタウンまでの地下通路に、エレベーターはありません。エレベーターをご利用の方には、都営大江戸線を推奨します。
Tokyo Midtown Hall A
Midtown East B1F, Akasaka 9-7-2, Minato-ku, Tokyo 107-0052
Direct Connection to Exit 8 of Roppongi Station on the Toei Oedo Line.
Underground passageway is directly connected to Roppongi Station on the Tokyo Metro Hibiya Line.
言葉の地図
都営大江戸線 編
都営大江戸線「六本木駅」8番出口を出ます。改札を出てからミッドタウン・ホールA
までは徒歩約3分です。
改札を出たら15メートルほど直進します。「TOKYO MIDTOWN」と書かれた自動扉を通り、ミッドタウンの中に入ります。
さらに10メートルほど直進し、左手奥にあるエスカレーターを上ります。
※エレベーターは、②の自動扉を通ってすぐを左折、10メートルほど直進した角を右折、さらに10メートルほど直進した角を右折するとあります。B1階に上がってください。
エスカレーターを利用した方は、15メートルほど直進し、「アンティコカフェ アルアビス」がある角を右折します。
※エレベーターを利用した方は、左折し、5メートルほど先を右折します。15メートルほど直進し、「アンティコカフェ アルアビス」がある角を右折します。
70メートルほど直進すると、左手にユニクロがあります。その向かい側が、会場の入り口です。
東京メトロ日比谷線 編
「六本木駅」の六本木交差点方面改札を出て、右折します。改札を出てからミッドタウン・ホールAまでは徒歩約6分です。
突き当たりを右折、2回エスカレーターを下ります(途中、踊り場あり)。
エスカレーターを下りて左に進み、エスカレーターを上ります。
道なりに100メートルほど緩やかな上り坂を直進し(動く歩道あり)、突き当たりを左折、短い階段を上ります。
70メートルほど直進し、「アンティコカフェ アルアビス」がある角を右折します。
70メートルほど直進すると、左手にユニクロがあります。その向かい側が、会場の入り口です。
会場では、以下の項目が ご利用いただけます。
会場案内スタッフあり
補助犬同伴可
触れる作品あり
筆談ボードあり
手話通訳あり(ステージイベントのみ。文字通訳もあり)
会場内撮影可(フラッシュの使用・動画撮影はご遠慮ください)
多目的トイレあり(オストメイト対応・介護用シート設置トイレは会場外)
以下は、会場外(東京ミッドタウン内)でご案内ができます。
駐車場あり(会場外)
コインロッカーあり(会場外)
授乳室あり(会場外)
救護スペースあり(会場外)
車椅子、ベビーカーの貸出あり(会場外)
その他、お気軽にお問合わせください。
主催者より
日本財団 DIVERSITY IN THE ARTSとは
誰もが参加できるインクルーシブな社会の実現を目指し、日本財団は障害者に関わる事業に多角的に取り組んでいます。そのひとつである「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS(ニッポンザイダンダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)」は、アートを通して多様性の意義と価値を広く伝え、越境を導くため、多くの人々が参加者となり、新たな担い手や企てが生まれるよう、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に続く未来に向けて展開するプロジェクトです。
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-6
神保町サンビルディング4階
一般財団法人 日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS
TEL: 03-5577-6627 FAX: 03-5577-6628
MAIL: info@diversity-in-the-arts.jp
平日 9:00-17:00
4F Jimbocho-Sun Bld., 1-6, Kanda-Jimbocho
Chiyoda-ku, Tokyo 101-0051, Japan
The Nippon Foundation DIVERSITY IN THE ARTS
MAIL: info@diversity-in-the-arts.jp
Weekdays: 9:00-17:00
2020年夏、船の科学館で、 大規模展覧会「LOVE LOVE LOVE LOVE 展」を開催!
LOVE LOVE LOVE LOVE 展は、2020年夏、東京オリンピック・パラリンピックの開催時期にあわせて、お台場の船の科学館(東京国際クルーズターミナル駅)を会場に、約2ヵ月にわたり開催する大規模な展覧会です。国内外から、およそ40組の障害のあるアーティストと現代美術のアーティストを迎え、ドローイング、オブジェ、アニメーション、パフォーマンス映像や体験型の作品など、ジャンルを超えたさまざまな表現からなる1500点以上の作品を紹介するほか、多彩なプログラムを展開します。今回のプレイベントでは、ボランティアスタッフの募集も開始。開催までの1年間、これから出会う多くの方々とともに、展覧会をつくり上げていきます。1年後の夏にご期待ください。
LOVE LOVE LOVE LOVE 展
期間: 2020年7月上旬〜2020年9月中旬(予定)
時間: 11:00〜18:00(予定)
入場料: 無料
会場: お台場 船の科学館
東京オリンピック・パラリンピック開催時期 にあわせてお台場 で開催!
出展アーティストは国内外から約40組 を予定
作品点数約1500点
会場は船の科学館 。展示面積はおよそ2,800平米
船の科学館会場内にとどまらず、屋外にも作品を展示予定
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クレジット
主催: 日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS
監修・キュレーション: 小澤慶介(一般社団法人アートト)
会場構成: アトリエ・ワン
展覧会グラフィック: 岡本 健、宮野 祐(岡本健デザイン事務所)
ラーニング企画・運営: NPO法人 エイブル・アート・ジャパン
展覧会エディトリアル: 柴原聡子
展覧会ウェブサイト: 萩原俊矢、井山桂一(GRANDBASE Inc.)、三浦早織
インタラクション作品: 奥田透也(株式会社昭和機電)、萩原俊矢、小島準矢(DSCL Inc.)
映像制作: 丸尾隆一
本展の内容は予告なしに変更される場合があります。
Information may change without notice.
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